更新日: 2025年9月4日
携帯が熱くなる理由は、スマホに精密な電子精密部品が組み込まれており、高い負荷がかかると熱を持ちやすくなるためです。過度な発熱は動作不良や故障など、さまざまなリスクにつながるため、注意が必要です。 この記事では、携帯が熱くなる原因や起こり得るリスク、正しい対処方法についてわかりやすく解説します。適切な扱い方を身につけ、全かつ快適にスマホを活用しましょう。
携帯(スマホ)が熱くなる理由
スマホは日常的に使う便利な機器ですが、使い方や環境によって熱くなることがあります。充電方法やアプリの使い方、外気温、さらには機器の状態など、さまざまな要因が発熱の原因になります。
充電しながらスマホを操作している(過充電)
スマホのバッテリーは充電することで発熱します。充電しながらスマホを使うと、バッテリーの充電による発熱に加え、操作による負荷も重なり温度が上がります。特に動画視聴やゲームを充電中に行うと、本体が高温になりやすいため避けましょう。
高負荷なアプリ(ゲーム・動画)を使っている
GPSやグラフィックを多用するアプリは処理が複雑で、スマホへの負荷が高くなります。3Dゲームを長時間プレイしたり、4K動画を長く視聴したりすると、発熱しやすくなります。
長時間使用し続けている
スマホを長時間使用していると、ずっと負荷がかかり続けるため、内部に熱がたまりやすくなります。複数のアプリを同時に起動したり、上記であげているような大きな負荷がかかるアプリの使用も、熱が多く発生します。防水性能を備えたスマホは機密性が高いため、いったん内部が高温になると熱がなかなか放出されません。
不要なアプリがバックグラウンドで動いている
表(おもて)では使っていなくても、裏で動いているアプリがあると処理が続き、スマホに負担をかけます。特に位置情報や自動同期を行うアプリは常に通信を行うため発熱の原因になります。不要なアプリは終了するか、バックグラウンド動作をオフにしましょう。
高温環境や直射日光のもとで使用している
真夏の屋外や車内など、温度が高くなりやすい場所や直射日光の当たる場所にスマホを置くと、発熱しやすくなります。使用・保管場所には注意が必要です。
スマホケースの通気性が悪く放熱を妨げている
ケースやカバーをつけたまま充電すると、熱がこもりやすくなります。通気性の良いケースを選びましょう。
バッテリーが劣化している
長く使うことでバッテリーが劣化し、充電容量が減ります。その結果、充電回数が増えて負荷がかかりやすくなり、発熱しやすくなります。
CPUやGPUへの処理負荷が高まっている
カメラ機能の長時間使用は熱を発生させる要因です。特に高品質なビデオ撮影は負荷が大きく、過熱状態になりやすいです。明るさや解像度設定にも注意しましょう。温度が上がりすぎると撮影が停止することもあります。
マルウェアやウイルスに感染している
動作が遅く、かつ本体が熱い場合はマルウェア感染の恐れがあります。感染すると不正な通信や大量のデータ送受信が行われ、発熱の原因となります。
スマホが熱くなることで起こるリスク
スマホの発熱を放置すると、動作の不安定化や故障、さらには事故につながる危険性があります。ここでは、熱によって起こりやすいトラブルを解説します。
操作中に画面がフリーズ・アプリが強制終了する
スマホの熱暴走により、画面がフリーズし、データが失われる恐れがあります。スマホを使用していると、急に本体が熱くなることがあります。この状態が発生すると、故障ではありませんが、画面がフリーズして操作できなくなったり、勝手に再起動を繰り返したりすることがあります。
パフォーマンスが低下し、動作が重くなる
スマホは高温になると、安全のため内部の処理速度を意図的に落とします。その結果、アプリの起動が遅くなったり、タップの反応が鈍くなったりします。普段は快適に動くアプリが、スクロールだけで固まることもあります。これは一時的な症状ですが、頻発すると使い勝手を大きく損ないます。
電源が突然落ちたり、自動再起動を繰り返すことがある
発熱が一定以上になると、故障を防ぐためスマホが自動でシャットダウンします。突然画面が消えたり、再起動を繰り返したりするのはこのためです。必ずしも故障ではありませんが、使用環境を見直す必要があります。
本体の故障やバッテリーが劣化しやすくなる
スマホが熱くなると、、本体やバッテリーの痛みが早く進みます。スマホは、熱をもつ部品と熱に弱い部品が近くにあり、温度があがりすぎると壊れやすくなります。スマホのバッテリーに使われるリチウムイオン電池も熱に弱く、スマホが熱くなると、バッテリーの劣化が進むと、バッテリーのもちが悪くなり、充電しても長く使えなくなります。
発火や火傷など重大な事故となる可能性がある
スマホに手で触れるのが困難なほど発熱している場合、発火や火傷など重大な事故につながる恐れがあります。特に、夏の自動車の中など、高温になる場所にスマホを置くと、スマホ本体の温度も急上昇し、スマホから火が出たりバッテリーが破裂したりする可能性があり危険です。
スマホが熱くなったときの正しい対処法
スマホが熱を持ったときは、間違った方法で冷やすと故障の原因になることがあります。ここでは、安全かつ効果的な対処法を紹介します。
すぐに充電をやめる
充電しているときにスマホが熱くなったら、ひとまず充電を中止しましょう。充電を止めれば、バッテリーの発熱が抑えられます。
一時的に使用を控えてスマホを休ませる
充電しながらスマホを使っている場合は、操作も止めましょう。一旦手を離し、完全に温度が下がるまで放置することが大切です。
スマホの電源を切る・再起動する
スマホ本体が熱いときは、スマホの電源を切り、動きそのものを止めましょう。これによりバッテリーや部品の発熱を抑えられます。また、負荷の高いアプリなどの動作も停止できます。一定時間電源を切ったままにし、完全に冷えたことを確認した後に、再び電源を入れましょう。
スマホケースを外す
スマホケースやカバーをはずすことで、スマホの熱が逃げやすくなります。ケースやカバーが熱の放出の妨げになっているためです。画面に保護フィルムをつけている場合、それを剥がすことで放熱効果が高まりますが、保護フィルムは一度剥がすと使えなくなる場合もあるため、まずはケースやカバーをはずすことから試してみましょう。
涼しい場所に移動させ自然放熱させる
冷房の効いた室内や日陰など、涼しい場所にスマホを置きましょう。うちわや扇風機の風も効果的です。自然放熱を促すことで温度をスムーズに下げられます。
アプリを終了する(iPhone/Android)
動画再生やゲーム、カメラアプリなど、負荷の大きいアプリは一旦閉じましょう。不要なバックグラウンドアプリも終了することで、処理負荷と発熱を減らせます。
iPhoneの場合は、ホーム画面で下から上にスワイプしてアプリ一覧を表示し、終了したいアプリを上方向にスワイプします。
Androidの場合は、機種やOSによって操作が異なりますが、ナビゲーションボタンやジェスチャーで「履歴」画面を開き、不要なアプリをスワイプまたは終了ボタンで閉じます。
ディスプレイの輝度を下げる
画面の明るさは発熱要因の一つです。必要以上に明るくせず、自動調整機能を活用して状況に応じた輝度にしましょう。これにより発熱防止にもつながります。
セーフモードや省電力モードを活用する
セーフモードや省電力モードを使えば、不要なアプリや機能の動作が抑えられ、スマホへの負担を軽くできます。発熱が続く場合は一時的にこれらのモードを利用し、温度が安定するまで様子を見ましょう。特に省電力モードは、日常的な発熱対策としても有効です。
携帯が熱くなったときに絶対避けるべき冷却方法
スマホの熱を下げようとしても、方法を間違えると故障や事故の原因になります。
冷蔵庫に入れるなど急激に冷やす
熱を持ったスマホを冷やす際に冷蔵庫を使うのは避けましょう。急激な温度変化で内部に結露が発生し、故障の原因となります。特に防水機能付きスマホは内部の水分が外に逃げにくく、故障リスクが高まります。
保冷剤を直接当てる
保冷剤をスマホに直接当てるのも避けましょう。急激な冷却により内部結露が発生し、故障の原因になります。防水機能付きスマホでも同様で、水分がこもりやすく修理が必要になる恐れがあります。
水で冷やす・流水にさらす
防水性能があっても、水で冷やすのは避けましょう。冷たい水に浸けると温度差で内部結露が発生します。冷却は水や氷ではなく、空気中で自然に冷却するのを待ちましょう。
ケースをつけたまま冷却する
冷却時にケースやカバーをつけたままだと、熱が外に逃げにくくなります。特に厚手や密閉型のケースは放熱を妨げ、本体の冷却を遅らせます。冷やすときは必ずケースを外し、できるだけ空気に触れやすい状態で自然放熱させましょう。
携帯が熱くなる原因がウイルスかもしれないときの対処法
スマホの発熱が続き、動作も不安定な場合は、ウイルスや不正アプリの影響が疑われます。ここでは、感染が疑われるときの対処法を紹介します。
広告ポップアップや異常なデータ通信量がある
アプリを使っていないのに広告が頻繁に表示されたり、通信量が急に増える場合はウイルス感染の可能性があります。例えば、夜間にスマホを放置しているのにデータ通信量が大きく増えている場合は要注意です。こうした異常が続く場合は、早めに対策を取りましょう。
セキュリティアプリでウイルススキャンを行う
感染が疑われる場合は、まず、スマホに標準で備わっているセキュリティ機能(Google Play プロテクトやiPhoneの標準機能など)を利用して、不審なアプリがないか確認しましょう。必要以上に無料のセキュリティアプリを入れると、かえってリスクが高まる場合があります。どうしても追加で使う場合は、アプリストアで評価が高く、インストール数が多いものを選ぶことが大切です。レビューが少なすぎるものや、運営元が不明なアプリは避けた方が安心です。
不審なアプリはアンインストールする
見覚えのないアプリや長期間使っていないアプリは削除しましょう。特に、開発元が不明な海外製や、レビュー評価が極端に低いアプリは危険です。懸賞応募や無料ツールを装って配布されるアプリには、個人情報を抜き取る悪質なものもあります。
スマホを初期化する(事前バックアップ必須)
スキャンやアンインストールでも改善しない場合は、スマホの初期化を検討しましょう。初期化を行うとすべてのデータが消えるため、写真・動画・連絡先などは必ずバックアップを取りましょう。初期化後は、公式ストアからのみアプリをインストールし、再感染を防ぐことが重要です。
携帯が熱くなるのを防ぐために日常でできる予防策
スマホの発熱は、使い方や環境によって防げることが多く、日常のちょっとした工夫が効果的です。
充電中にスマホの操作は控える
スマホを充電しながら操作すると、バッテリー充電による発熱と操作による負荷が重なり、本体温度が急上昇します。特に動画再生やゲームは消費電力が大きく、発熱しやすいため注意が必要です。充電が切れそうな時や、動画視聴・ゲームなどバッテリーの消耗が激しい作業をする時に充電しながら操作をすることが多いと思います。すべての作業が負荷の高いものです。充電が終わるまで待ってから、次の作業を始める習慣をつけましょう。充電が完了してからスマホを使うようにすると、発熱を防ぎ、バッテリーの寿命も延ばせます。
ディスプレイの明るさや画質設定を控えめにして使用する
ディスプレイの明るさを必要以上にあげると、スマホへの負荷と消費電力が増えて、発熱しやすくなります。バッテリーの消耗にもつながります。屋内や日陰では明るさを下げ、省電力モードを活用しましょう。動画視聴時も画質を抑えることで処理負荷を軽減できます。
長時間続けての使用は避ける
長時間続けてスマホを使用することは、避けましょう。動画視聴・ゲームなど、長時間の作業では、発熱が長時間続くため、放熱が間に合わず、スマホが熱くなります。動画視聴中などに、スマホが熱いと感じたら、即作業を中止することをおすすめします。
アプリ・OSは常に最新の状態にする
OSやアプリを最新の状態に保つことで、バグや不具合による余計な負荷を防げます。古いバージョンのままだと最適化不足で熱を持ちやすくなります。自動アップデートを有効にし、更新忘れによるリスクを減らしましょう。
不要な写真や動画・アプリは定期的に削除する
不要な写真や動画は、スマホの容量を圧迫し、発熱を起こす原因となります。定期的に削除をしましょう。データを残しておきた場合は、パソコンやUSBメモリなどのスマホ以外の場所へデータを移したり、Googleフォトなどのクラウドサービスを利用してデータを保存しましょう。アプリの整理やキャッシュ削除も効果的です。
通気性の良いスマホケースを選ぶ
厚手や密閉型のケースは熱をこもらせやすく、冷却を妨げます。通気孔付きや放熱性の高いアルミ素材のケースなど、熱を逃しやすい製品を選びましょう。特に夏場や高負荷作業時に有効です。
スマホ冷却グッズを活用する
ゲームや動画視聴など高負荷作業時は、冷却シートやファン付きスタンドを使うと温度上昇を抑えられます。夏場は冷却グッズの併用で安定した動作を保ちやすく、モバイルタイプなら外出先でも便利です。
公式ストア以外からアプリをインストールしない
Google PlayやApp Store以外からのアプリはウイルス感染のリスクが高く、感染すると不正な通信や動作で異常発熱を引き起こす可能性があります。安全のため、必ず公式ストアからインストールしましょう。
バッテリー劣化が疑われる場合の選択肢
スマホを長く使っていると、バッテリーの充電容量が徐々に減り、充電回数が増えて発熱しやすくなります。
バッテリーの状態を確認する
まずは、スマホの「設定」メニューからバッテリーの状態を確認しましょう。
iPhoneなら「バッテリーの状態と充電」、Androidなら機種やメーカーによって表示方法が異なりますが、バッテリーの健康度や最大容量を確認できます。
バッテリー交換や修理を検討する
バッテリーが劣化している場合は、修理や交換を検討しましょう。使用開始から1~2年ほどであれば、交換によって改善できる可能性があります。ただし、古いスマホや輸入品の場合は、ショップやメーカーに依頼しても対応できない場合があるため、事前確認が必要です。
長期的には機種変更も視野に入れる
修理や交換ができないスマホは、思い切って新しい機種への変更をおすすめします。特にかなり古い機種は、スペックが低く、OSの更新も終了している可能性が高いため、安全性や快適さの面からも買い替えを検討しましょう。
携帯の発熱トラブルが続くなら機種変更も選択肢に
スマホが熱くなると、さまざまなリスクが発生する可能性があります。主な原因は、使用時間の長さやバッテリーの劣化です。熱さを感じたら、充電や操作を中止し、しっかり冷やすことが大切です。バッテリーの劣化が進んでいる場合は、冷やしてもすぐに熱くなるため、バッテリー交換や機種変更を検討しましょう。
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