5G通信速度はどれくらい?5Gで実現できることや注意点を確認しよう

更新日:2024年12月27日

「5G対応」という言葉をスマホの広告でよく見かけるようになりました。でも、実際のところ4Gと比べて何がどう変わるのでしょうか?

5Gは新しく登場した通信規格で、従来に比べて質の高い通信を実現できるというメリットがあります。この記事では、よく耳にする5Gについて、基本から活用法まで詳しく解説します。5Gの通信速度や4Gと比較した場合の5Gの特徴、5Gの通信速度がもたらす新たな可能性についても解説します。

5Gを理解するために。通信速度の基本

5Gを理解するには、まず「G」が何を意味するのかを知る必要があります。「G」は「Generation(世代)」の略で、移動通信システムの世代を表しています。

5Gは「5th Generation」を略した表現で、通信規格の「第5世代」を表しています。1980年代に1Gが誕生して以来、インターネットの成長とともに、通信規格の世代も変化し続けてきました。スマートフォンの普及に伴って4Gが利用されるようになりましたが、5Gにはさらにインターネットをべんりに利用できる特徴が備わっています。5Gはスマートフォンだけではなく、さまざまな場面での活用が期待されています。

では、その移動通信システムとは何なのでしょうか。まずはじめに、この部分から解説をしていきます。

「移動通信システム」とは?

移動通信は、場所を移動しながら情報をやり取りできる通信手段で固定の電話線などを使わず、無線で送受信する仕組みのことです。まさに文字通り「移動しながらできる通信」というわけです。

移動通信は、かつては飛行機や船・列車など大型の乗り物と地上との通信手段として使われていました。航空管制との交信や、船舶の運航連絡、列車の運行管理など、主に業務用の通信手段でした。

しかし、1979年に自動車電話のサービスが始まり、その後1980年代に携帯電話が登場したことで、移動通信の意味は大きく変わりました。一般の人々が手軽に持ち運べる通信機器で、どこにいても通信できるようになりました。

現代では、スマホやタブレット、パソコンなどを使った通信が移動通信の中心となっています。通話はもちろん、インターネット接続、動画視聴、ビデオ通話など、場所を問わずさまざまな通信サービスを利用できるようになりました。

移動通信の世代(G)はどうやって決まるの? 

スマホの世代区分は、国連の専門機関である「国際電気通信連合(ITU)」によって定められています。 世界中どこでもスマホが使えるのは、この組織が世界共通の基準を作っているからなのです。 

1Gから4Gまで。移動通信の進化物語

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通信技術は約40年もの間、10年ごとに大きな進化を遂げてきました。その移動通信の歴史を振り返ってみましょう。

アナログ時代の幕開け:1G(1980年代)

1980年代、携帯電話が登場しました。当時の携帯電話は、今のスマホとは比べものにならないほど大きく重いものでした。「ショルダーホン」と呼ばれ、その名の通り肩にかけて持ち運ぶ必要があったほどです。

1Gの時にできることは音声通話だけでした。しかも、アナログ方式の通信だったため、声が途切れたり、雑音が入ったりすることも珍しくありませんでした。さらに、各国が独自の方式を採用していたため、海外では使えないことがほとんどでした。それでも、「移動しながら通話できる」という当時としては画期的な体験を、人々にもたらしました。

デジタル革命の始まり:2G(1990年代)

1990年代に入ると、通信方式はデジタルへと進化します。音声がデジタル化されることで、通話の品質は格段に向上しました。さらに、文字によるメッセージのやり取り、つまりメールができるようになったのです。

日本では「iモード」「EZweb」といったサービスが登場し、携帯電話でインターネットを利用する時代の幕が開きました。携帯電話自体も小型化が進み、ポケットに入るサイズになっていきます。

世界標準への道:3G(2000年代)

2000年代に入ると、ついに世界共通の規格が実現します。国際電気通信連合(ITU)が定めた「IMT-2000」という規格のもと、世界中で使える携帯電話が登場しました。

通信速度も大幅に向上し、写真の送受信やスムーズなインターネット接続が可能になりました。そして2007年、画期的な出来事が起こります。それはiPhoneの登場です。携帯電話は「スマートフォン(スマホ)」という新たな形へと進化を遂げ、生活を大きく変えていくことになります。

高速通信の実現:4G(2010年代)

2010年代になると、LTEと呼ばれる高速通信ができるようになります。YouTubeなどの動画サービスがスマホで快適に視聴できるようになり、SNSも急速に普及しました。

通信速度は最大1Gbpsにまで速くなりました。電車の中でドラマを見たり、オンラインゲームを楽しんだり、ビデオ通話をしたり、かつては想像もできなかったことが当たり前のように行えるようになりました。

新時代の幕開け:5G(2020年代)

そして2020年代。待望の5G時代を迎えました。5Gは単なる通信速度の向上だけではありません。

5G登場:新時代の通信規格

5Gは通信速度という点では3つの革新的な特長を持っています。

 1つ目は「超高速」です。
4Gの20倍もの速度になりました。
具体的にどれくらい速いかというと、2時間の映画が数秒でダウンロードできたり、4K・8Kの高画質動画がほぼ瞬時に再生できたりするほどの速さです。 

2つ目は「超低遅延」です。
情報を送ってから受け取るまでの時間が、わずか1ミリ秒(0.001秒)という驚異的な速さです。4Gが50ミリ秒(0.05秒)で受け取っていたことと比べると、その差は歴然です。たとえば自動運転車が急ブレーキをかける場合、4Gでは83cm進んでしまうところが、5Gならわずか1.7cmで止まることができます。 

3つ目は「多数同時接続」です。
1平方キロメートルあたり100万台もの機器を同時に接続できます。これは4Gの10倍です。大規模なイベント会場でも、多くの人が同時にネットを使えるようになります。

5G vs 4G 通信速度の比較

4Gと5G、実際の速度その違いはどこにあるのか

4Gと5G、実際の速度はどのくらい違うのでしょうか?
通信速度を表す単位について説明した後、身近な例を交えながら比較してみましょう。

【通信速度の単位「bps」について】

bps (bits per second) は、1秒間に転送できるビット数を表す通信速度の基本単位です。

 b (bit):デジタルデータの最小単位(0か1かの情報)
 p (per):〜につき、〜あたり
 s (second):秒

大きな数値を扱う場合は、以下の単位が使われます。

・1 Kbps (キロビット/秒) = 1,000 bps
・ 1 Mbps (メガビット/秒) = 1,000 Kbps = 1,000,000 bps
・ 1 Gbps (ギガビット/秒) = 1,000 Mbps = 1,000,000,000 bps

たとえば、

 100 Mbps = 1秒間に1億ビットのデータを転送できる速度
 1 Gbps = 1秒間に10億ビットのデータを転送できる速度

このように通信の速度を表します。では、次に4Gと5Gの速度の違いを比較してみましょう。

4G:通信速度の理論値と実際

理論上の最高速度は、データを受信する速度(ダウンロード)が1Gbps、送信する速度(アップロード)が500Mbpsです。

しかし、

・ 基地局からの距離
・ 建物の中にいるかどうか
・ 利用する人の数

などの条件によって速度は変わってきます。実際には、以下の速さ程度になります。

都市部:100Mbps前後
YouTubeの HD動画(高画質画像)なら快適に視聴できる
音楽1曲(約5MB)を数秒でダウンロードできる

郊外:数十Mbps程度
標準画質の動画なら問題なく視聴できる
SNSの利用もスムーズになる

5G:通信速度の理論値と実際

では、5Gはどれくらい速いのか具体的な例で見てみましょう。

理論上の最高速度は、データを受信する速度(ダウンロード)が20Gbps、送信する速度(アップロード)が10Gbpsです。
これらも4Gと「理論値」、つまり理想的な環境での最高速度です。4Gと同じように、

・ 基地局からの距離
・ 建物の中にいるかどうか
・ 利用する人の数

このような環境で、実際の使用感は変わってしまいます。
そのために、実際は以下のような速度になります。

都市部:1-3Gbps程度
4K動画もバッファリング(データをスムーズに読み込ませるために、予め少し前の部分をダウンロードすること、俗にいうクルクル回っている状態)なしで視聴できる
2時間の映画(約4GB)を1分程度でダウンロードできる

郊外:数百Mbps~1Gbps程度
HD動画の複数同時視聴もできる
大容量ファイルの送受信もスムーズになる

5G通信速度に影響を与える要因

5G対応のスマホを操作する

5Gは高速な通信ですが、実際の速度はさまざまな要因で変化します。主な要因を見ていきましょう。

基地局からの距離と障害物の有無

スマホでやりとりする情報は、電波を通じてやりとりされています。この電波の送受信を行う重要な設備が「基地局」です。

街中でよく見かける携帯電話会社のアンテナ、これが基地局の正体です。基地局は、スマホと通信網をつなぐ架け橋として働いています。スマホで送信した情報は、まず最寄りの基地局で受信され、そこからインターネットなどの通信網を通じて目的地へと届けられるのです。

それは、別の角度から見ると、基地局から離れれば離れるほど、電波は弱くなるということになります。5Gの場合、この距離の影響をとても敏感に受けます。目安として数百メートルが通信の限界で、基地局の近くにいるほど速い通信を楽しむことができます。

また、5Gの電波は障害物が大の苦手です。特にコンクリートの壁には弱く、ビルの中や地下では速度が大きく低下します。そのため、同じ建物の中でも、窓際の方が速度が出やすいです。風が強い日は、電波が悪いなと思ったことはないでしょうか?雨や風といった天候も通信速度に影響を与えます。 

このように、5Gの通信速度はさまざまな要因でコロコロと変化します。でも、これらの特長を知っておくことで、より快適に5Gを使いこなすことができます。

使用する周波数帯の影響

電波とは、目には見えない電磁波の一種で、スマホの通信に使われる運び手です。たとえるなら、手紙を運ぶ郵便配達のようなものです。

周波数は、その電波が1秒間に振動する回数のことです。これは、郵便配達の速さや経路の違いのようなものとイメージしてください。周波数が高いと、一度にたくさんの情報を運べますが、遠くまで届きにくくなります。反対に、周波数が低いと、運べる情報量は少なくなりますが、遠くまで届きやすくなります。

つまり、スマホは「電波」という郵便配達を使って、データのやり取りをしているのです。そして、その配達の仕方(振動の回数=周波数)を変えることで、場所や状況に応じて最適な通信を行っています。

携帯電話会社は、この「配達の仕方」を工夫することで、安定した通信サービスを提供しています。スマホには2種類の周波数帯があり、適切な電波をキャッチして通信しています。

1.ミリ波(高い周波数帯)
・超高速通信が可能
・大容量のデータ転送ができる
・ただし、電波が届く距離は短い(数百メートル)
・建物や壁で遮られやすい
・主に駅や空港など、人が多く集まる場所で使用

2. Sub6(低い周波数帯)
・電波が数キロメートル届く
・建物や壁の影響を受けにくい
・ミリ波ほどの高速通信はできない
・住宅地や郊外での一般的な5Gサービスで使用

各携帯電話会社は、国から特定の周波数帯を割り当てられています。
これは、電波が混線しないようにするためです。

【各社の5G周波数帯の利用状況】

キャリア ミリ波 Sub6
NTTドコモ 28GHz 4.5GHz
au 28GHz 3.7GHz
ソフトバンク 28GHz 3.9GHz
楽天モバイル 28GHz 3.7GHz

この表は、各携帯会社が、国から割り当てられた、周波数帯をまとめたものです。

これを見ると「ミリ波(28GHz帯)は全社で同じ」「Sub6(3.7GHz〜4.5GHz帯)は各社で少しずつ違う」ということがわかります。つまり、5Gサービスを提供するために、各社は、超高速通信用のミリ波、広いエリアカバー用のSub6というふうに、2種類の周波数帯を使い分けているのです。

この仕組みが「同じ5Gでも会社によって通信環境が違う」という理由の一つになっています。

5G通信速度を活用するポイント

5Gを活用するには、どのようなポイントがあるでしょうか?スマホの性能と、データ容量の2つのポイントに絞って解説します。

5G対応スマホの選び方

5Gを活用するには、まずはスマホの性能が5G対応のものでなければなりません。どのようなものを選べばいいのでしょうか?

現在、主要キャリアの新機種やSIMフリー機種の最新モデルのほとんどは5G対応となっています。5Gのメリットを最大限に活かすため、スマホ選びで注目したいポイントを説明します。

5Gを活用するために必要な性能

1.バッテリー容量

5G通信は4Gより電力消費が大きいため、バッテリー容量は重要な選択ポイントです。
最新の5G対応機種では、価格帯に関わらず5,000mAh前後の大容量バッテリーが標準となっています。

機種名 バッテリー容量
AQUOS sense9 5,000mAh
Xiaomi 14T Pro 5,000mAh
OPPO Reno11 A 5,000mAh
moto g64 5G 5,000mAh

2.画面サイズ

5Gの高速通信を活かした高画質動画の視聴には、画面サイズも重要な要素です。

機種名 画面サイズ ユーザー体験
OPPO Reno11 A 6.7インチ 大画面で迫力ある映像体験ができる
Xperia 1 VI 6.5インチ 有機ELディスプレイで発色がいい映像体験ができる
Galaxy S24 6.2インチ 片手操作できるサイズ
AQUOS sense9 6.1インチ 片手操作できるサイズ

主な5G対応機種

iPhone

iPhoneは2020年発売のiPhone 12シリーズから5G対応が始まりました。
いずれのシリーズもすべて日本の5G周波数帯(ミリ波とSub6)に対応しています。

機種名 販売開始年
iPhone 12シリーズ 2020年
iPhone 13シリーズ 2021年
iPhone 14シリーズ 2022年
iPhone 15シリーズ 2023年
iPhone 16シリーズ 2024年

Android端末

2024年発売のAndroid端末をご紹介します。

機種名 販売開始年
Google Pixel 8a(Google) 2024年5月
OPPO Reno11 A(OPPO) 2024年6月
moto g64 5G(motorola 2024年6月
AQUOS sense9(SHARP) 2024年11月
Xiaomi 14T Pro(Xiaomi) 2024年11月

5Gを利用するのための最適なプラン選択

5Gを利用する上で2つ目に大切なポイントは、ご自身の利用用途にあったプランの選択です。5Gの高速通信を活かして高画質動画を見たり、大容量データを送受信をする機会も増えるでしょう。以下の3点を押さえて、自分の使い方に合ったデータ容量のプランを選びましょう。

1.データ容量
・動画をよく見る方は大容量プラン
・SNSやWebブラウジング中心なら中容量プラン
・メールや通話が中心なら小容量プラン

2.エリア確認
・自宅や職場、通勤経路が5Gエリアか確認
・建物内や地下での利用が多い場合は注意

3.料金プラン
・月額料金と必要なデータ容量のバランス
・契約期間や解約条件の確認
・初期費用の確認

高速で大容量の通信ができる

4Gの通信速度は、最大1Gbpsです。先述のとおり、5Gの通信速度は最大20Gpsであるため、4Gの20倍の通信速度を実現できます。大容量のファイルを表示したり、ダウンロードしたりする場合、4Gで20秒かかっていたものが、5Gならわずか1秒です。5Gを活用して高速で大容量の通信ができれば、インターネットがさらに使いやすくなります。

遅延のない快適な通信ができる

5Gの通信遅延は、1000分の1秒以下とされています。4Gの通信遅延は100分の1秒といわれているため、5Gの通信遅延は4Gの10分の1です。5Gの活用によって通信遅延がほとんどない状態になると、精密なやり取りが必要な技術にも、インターネットを活用しやすくなります。

5G通信速度の今後の展望

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5Gは、これからネットワークがもっと広まり、建物などにいても通信状況が安定していくでしょう。5Gを活用したサービスとして今後どのようなものが実現されるか、さらに、次世代の6Gについて見てみましょう。

高画質動画のストリーミング

スマホでYouTubeやNetflixなどの動画配信を見るとき、電車の中や電波の弱い場所では、動画が途中で止まったり、画質が荒くなったりすることはありませんか?

5Gなら、通勤中などの移動やカフェなどの外出先で動画を見ても、読み込みが遅くならず、動画をスムーズに視聴できるようになります。また、自宅のリビングにいながら、映画館のような画質や臨場感で楽しめます。さらには、スポーツ中継やコンサートのリアルタイム配信が遅れなしで視聴可能になります。試合やライブ中に友達と感想を送り合ってもズレがなく、一緒に盛り上がることができ、ライブ配信がもっと楽しくなります。

今後、超高精細な8K映像のリアルタイム配信もされていくことが期待されています。

AR/VR技術の進化

ARは拡張現実を指し、VRは仮想現実のことをいいます。すでに商品化されているものもありますが、今後ももっと大きく進化するよう研究されています。

AR(拡張現実)

ARは、「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、拡張現実を指します。実際にある画像や映像とCGを合成し、現実の世界に仮想空間を作り出す技術です。

ポケモンGOを例にすると、かんたんなARアプリとしてキャラクターの表示はされますが、たまに表示位置がズレたり、遅れることがありました。これが5Gなら、実際の街中にズレなくキャラクターが現れたように見えます。

また、ARの導入例では、カメラを観光地に向けることで、その場所の説明を空中に表示させるといった実証実験も始まっています。

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VR(仮想現実)

VRは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略で、「仮想現実」と呼ばれています。実際にはそこにいないのに、まるで本当にその場所にいるような体験ができる技術です。VRを使うことで、限りなく現実に近い感覚を味わうことができます。

テレビやイベントでVRゴーグルをして楽しんでいる姿をみたことがある方、実際に試された方もいるのではないでしょうか。現在ではVR器具を主にパソコンに接続して使用してます。これが5Gを活用するとどのようになるか。5Gなら、スマホで高品質なVRコンテンツを楽しむことができます。たとえば、VR空間で待ち合わせて一緒にコンサートやスポーツをみたり、ショッピングをしたりすることができ、VR空間を活用した事例も年々増えています。

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このように、5Gによってスマホでできることが大きく広がり、新しい使い方が生まれてきます。ただし、これらのサービスを楽しむには5G対応のスマホが必要です。

IoTにより生活がさらに便利になる

5Gの普及で、IoTもより活用しやすくなります。IoTとは、さまざまなものをインターネットに接続して活用することです。たとえば、家電や照明などをインターネットに接続することで、離れた場所から操作したり、使用状況のデータを確認ができるのは近年浸透していますが、自動車が渋滞情報をリアルタイムで共有したり、農地のセンサーが気温や湿度を測定し、自動で散水を調整をするといったこともIoTの活用によるもので、その範囲は、工場設備、自動車、農業機器、医療機器なども対象が広がっています。

5Gの通信環境なら、さまざまな機器を同時に接続してもスムーズなやり取りが可能なメリットがあります。これにより、IoTが利用しやすくなり、生活のあらゆるシーンでの活用幅が広がります。

これまでにないアプリケーションが生まれる

通信速度や通信遅延の問題で、スマートフォンでは実現が困難なサービスもありました。5Gは、そのような問題を解決できるため、これまでにないアプリケーションにより新しいサービスを生み出せることが考えられます。まったく新しいアプリケーションが登場すると、仕事や日常生活がより豊かになるといわれています。

たとえば、5Gの普及とともに、IoTや自動運転に関する新しいアプリケーションが生まれるのではないかと、期待が寄せられています。

6Gへの進化

そして、次世代である6G(第6世代移動通信システム)は、2030年頃の実用化を目指してすでに研究が進められています。どんなことが現実になっていくのでしょうか?

たとえば、離れた場所にいる人と立体的な映像で会話できるホログラム通信や、触覚や香りなども伝えられる五感情報の伝送が可能になるかもしれません。また、空飛ぶ車の安全な運行制御や、まるで本当にその場にいるような超高度な仮想現実体験などもできるようになるかもしれません。 

5Gの通信速度を利用するうえでの注意点

5Gの通信速度を利用する場合、気をつけたい点もあります。ここでは、3つのポイントにしぼって解説します。

対応エリア

5Gのサービスは2020年3月から開始されましたが、誰でもすべての場所で使えるわけではありません。5Gの契約をしていても、現時点で利用できるのは、都市部のなかの限られた地域だけです。住んでいる地域によっては、たとえ5Gのプランを選んでも、利用できない可能性もあります。5Gを利用したいと考えている場合は、対応エリアを確認したうえで検討しましょう。

セキュリティ

スマートフォンやパソコンなどの端末と比較した場合、IoTのなかにはセキュリティが不十分なものも存在します。そのため、IoTを利用する際は、自らセキュリティ対策を行う必要があります。特に、5Gは端末の位置を特定しやすいという指摘もあるため、十分に注意しなければなりません。 

5G通信速度に関するよくある質問(FAQ)

よくある2つの質問をご紹介します。

5Gは常に高速なのか

「5Gは常に高速というわけではない」というのが正直な答えです。

それは、通信速度はさまざまな要因で変動するからです。

まず、場所による違いが大きいポイントです。都市部ではミリ波による超高速通信が可能ですが、郊外ではSub6による比較的安定した通信となります。また、建物内では電波が届きにくく、速度が低下することもあります。

利用状況による違いも起因します。多くの人が同時に利用する混雑時は速度が低下しますし、基地局からの距離によっても変化します。さらに、天候の影響を受けることもあります。

スマホによる違いも見逃せません。対応している周波数帯の違いや端末の性能差、アンテナの性能などによって、実際に体感できる速度は変わってきます。

5Gの通信速度は電池消費に影響するのか

はい、5G通信は4Gと比べて電池の消費が大きくなる傾向があります。

これは、高速通信には多くの電力が必要なことや、複数の周波数帯を同時に使用すること、そして高速データ処理による負荷が原因です。

ただし、最新のスマホでは、電池容量の大容量化や省電力技術の進化、効率的な電力管理により、以前より電池消費の問題は改善されています。5G対応端末を選ぶ際は、バッテリー容量にも注目してみることをおすすめします。

イオンモバイルの5Gサービス

イオンモバイルでも5Gに対応したサービスを提供しています。

イオンモバイルの5G対応プラン

イオンモバイルは、NTTドコモ回線とau回線の両方でサービスを提供しています。そのため、日本全国の広いエリアで5G通信を利用することができます。

5G通信は通常のデータプランに含まれており、追加料金なしで利用できます。
ただし、5G通信を利用するためには、

5G対応端末を使用すること
・5Gサービスエリア内にいること


この2つの条件を満たす必要があります。

イオンモバイルの5G通信速度の特長

イオンモバイルは、大手キャリア(NTTドコモ、au)の回線を利用するMVNOサービスです。

そのため、通信速度は

NTTドコモ回線の場合:NTTドコモの5G周波数帯(28GHzのミリ波と4.5GHzのSub6)
au回線の場合:auの5G周波数帯(28GHzのミリ波と3.7GHzのSub6) 

を使用します。

ただし、回線の混雑状況によっては大手キャリアと比べて、速度が制限される可能性があります。これは、イオンモバイルが自社で回線を保有せず、ドコモとauの回線を借りて回線の帯域を借りている関係上、優先度が主要キャリアより低くなるためです。一方で、利用者が多い時間帯(昼休みや夕方など)や地域を押さえておけば、主要キャリアと遜色のない速度を享受でき安定して通信が可能です。

イオンモバイルの5G対応端末

イオンモバイルでは、以下のような基準で5G対応端末を選ぶことができます:

新しく端末を購入する場合

イオンモバイル取扱いの5G対応端末から選択

持ち込み端末の場合

5G対応のSIMフリー端末や、NTTドコモ・au の5G対応端末が利用可能

端末選びのポイント

1.利用したい回線(NTTドコモ回線またはau回線)に対応しているか確認
2.対応周波数帯の確認
3.バッテリー容量や画面サイズなど、使用目的に合った仕様かどうか

イオンモバイル取扱いの5G対応端末をチェックしよう

イオンモバイル取扱いの5G対応端末は、以下の手順で確認・購入することができます。

5Gに対応したお買い得なスマホを揃えておりますので、ぜひチェックしてみてください。

イオンモバイル取り扱い端末

①こだわりの条件を全て選ぶをタップ

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②5G対応の項目にチェックを入れて、決定をタップします。

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5Gに対応したスマホの情報が検索できます。

まとめ

5Gの通信速度は従来に比べて高速であることから、インターネットをよりべんりに活用できるでしょう。ただし、5Gの通信速度は全国すべてのエリアで利用できるわけではありません。プランを選ぶときは必ず確認しましょう。

イオンモバイルでも、5G通信サービスの提供をしております。現在、イオンモバイルをご利用中のお客さまで、5G通信に対応した端末をご利用中のお客さまは、日本全国のNTTドコモまたはauの5Gエリアでご利用いただけます。

マイページで5G通信をONにすることで利用でき、追加のご利用料金も発生いたしません。豊富な料金プランの中から、自分の使い方にあわせて適切なものが選べます。さいてきな料金プランを選んで、賢くスマートフォンを利用しましょう。

新規お申し込みはこちらから

※当ページの内容は2024年12月時点の情報です。 

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