スマホよりもシンプルな機能が魅力なことから、あえてガラケーを愛用し続けている人もいます。ガラケーでSIMフリーを利用すれば、さらにお得になるのではと考える人も少なくありません。この記事では、SIMフリーはガラケーでも利用できるのか、利用できた場合のメリットやデメリットなどについて解説します。携帯やスマホを選ぶ際の参考にしてください。
ガラケーをSIMフリーにして利用する方法
ガラケーでもSIMフリーとして利用する方法があります。
キャリアで購入したガラケーをSIMフリーにする
キャリアで購入したガラケーは、SIMカードを挿入することで利用できます。ただし、SIMフリーにするためには、SIMロックの解除手続きが必要です。ガラケーにSIMカードを挿入した場合、使用できる機能は「通話」と「SMS」の2種類に限定されてしまいます。そのため、キャリアメールやインターネットの利用はできません。
元々SIMフリーのガラケーを利用する
SIMフリー対応のガラケーを利用するのも1つの方法です。SIMフリーのガラケーとSIMカードの2つを用意しましょう。SIMフリーのガラケーの種類は少ないものの、安価で購入できる可能性が高いです。さらに安く購入するなら、中古品や海外製品などが狙い目です。ただし、使用できる機能は「通話」と「SMS」の2種類に限られます。
格安SIMの通信会社でSIMフリーのガラケーをセット購入する
格安SIMの通信会社では、SIMフリーのガラケーとSIMカードをセットで販売するところもあります。上述した2つの利用方法と異なり、セット購入した場合、「通話」や「SMS」のほか、インターネットやメールアドレスの取得も可能です。契約する料金プランによっては、LINEなどの一部のスマホアプリを利用できる場合もあります。
SIMフリーのガラケーを使用するメリット
SIMフリーのガラケーを使用した場合のメリットを紹介します。
ガラケーをそのまま利用できる
SIMフリーのガラケーを使用する最大のメリットは、慣れ親しんだガラケーをそのまま愛用できることです。一般的にも、SIMフリーのガラケーを利用するメリットはないといわれています。ガラケーをそのまま利用できるというメリットは、あくまでもスマホではなく「ガラケーのほうがいい」という人に限定されます。
余計な機能やオプションがなくシンプル
多機能のスマホに比べ、ガラケーはシンプルな設計であることが魅力です。スマホは多機能すぎて使いこなせないという人にとっては、ガラケーは扱いやすいでしょう。ガラケーを「通話」専用として利用する方法もありますが、通話料で比較した場合、キャリアのほうがお得に利用できるため、SIMフリーにするメリットはありません。
契約期間の縛りがないまたは短い
契約期間の縛りがない、もしくは短いこともメリットの1つです。一般的には、キャリアのプランでは契約期間に2年などの縛りを設けているケースも少なくありません。契約期間中に解約すると、違約金が発生します。契約期間の縛りの見直しについて検討されており、実現すれば、ガラケーをSIMフリーにするメリットがなくなります。
SIMフリーのガラケーを使用するデメリット
SIMフリーのガラケーを使用する際のデメリットについて解説します。
利用できるのは通話とSMSだけ
SIMフリーのガラケーのデメリットは、利用できる機能が「通話」と「SMS」に限定されることです。通常のスマホでは、格安SIMの挿入後に「APN設定」を行います。ガラケーでは、この設定が行えないため、「通話」と「SMS」だけの利用に限られてしまい、インターネットが利用できません。
通話料金がキャリアよりも高くなることがある
通話料金がキャリアの料金プランよりも高くなるケースがあります。格安SIMの通信会社では、ガラケー向けの通話のかけ放題プランなどがないため、通話した分だけ料金がかかります。格安SIMは通話料金が安くなる料金プランもありますが、専用アプリのインストールが不可欠なため、アプリを利用できないガラケーではプラン自体を組めません。
ガラケー対応の料金プランがない
格安SIMの通信会社が提供する料金プランは、データ通信量を主軸としたプランがほとんどのため、データ通信を利用できないガラケーに対応した料金プランはありません。ガラケーの通話料金を安くする目的で最安プランを選んだとしても、実際はキャリアで契約した場合の通話料金とあまり変わらないケースが多いです。
ガラケー専用のSIMはない
そもそもSIMカードは、スマホで利用されることを前提として作られています。SIMカードとガラケーの挿入口の形状やサイズが合わない場合も多く、SIMカードを挿入できないというケースも少なくありません。また、必ずしもガラケーにSIMカードを挿入できるとは限りません。ガラケーでSIMを利用したい場合は、格安SIMとガラケーのセット購入にしましょう。
SIMフリーのガラケーに関するよくある疑問
SIMフリーのガラケーを利用する場合のよくある疑問とその回答を紹介します。
ガラケーのSIMロック解除はどうするのか
ガラケーにSIMカードを挿入するには、事前にSIMロックの解除が必要です。ロック解除は誰でもできるわけではなく、ガラケーを購入した携帯会社で手続きする必要があります。また、ロック解除は、Webサイトや電話、携帯ショップの窓口などで可能です。手続きの流れはキャリアごとによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
ガラケーのSIMを入れ替えるにはどうするのか
まずは、ガラケーに挿入されているSIMカードの形状やサイズを確認し、同じサイズのSIMカードを携帯ショップやネット通販、家電量販店、コンビニなどで購入しましょう。入れ替えの手順は以下のとおりです。
1.ガラケーの電源を切る
2.SIMピン（先端が細い安全ピンなども可）をガラケーの側面にあるピンの差込口に差し入れる
3.SIMカードが出てきたら、ICチップ部分に触れないよう注意し、SIMカードの向きを間違えないように差し込む
ガラホとはなにか
ガラホとは、Android OSが搭載された端末のことです。スマホの性能に近いものの、アプリストアなどからのアプリのインストールには対応していません。機種によっては、LINEやプッシュ回線を利用できないケースもあります。そのため、ガラケーからガラホに乗り換えるメリットはありません。
SIMフリーのガラケーを利用する際の注意点
SIMフリーのガラケーを利用する際の注意点を3つ解説します。
音声通話かけ放題の有無に注意する
通常の音声通話は、30秒あたり税込22円の通話料が発生します。格安SIMを利用する場合、音声通話かけ放題のオプションの有無に注意してください。かけ放題のオプションがなくても、LINEを使用できれば、通話料金を安く抑えることも可能です。
ただし、LINEをインストールできなかった場合は、格安SIMのスマホに買い替えたほうがお得に利用できます。
SIMロック解除について確認する
通販サイトや中古品のガラケーを購入する際は、SIMロックが解除されているかを確認したうえで注文しましょう。ガラケーの機種によっては、他社のSIMカードが使えないモデルもあります。安くガラケーを入手できても、SIMロックの解除ができなければ意味がありません。ガラケーの購入で失敗しないためにも、SIMフリーのガラケーを選びましょう。
メインで使用すると使いにくいことがある
SIMフリーのガラケーのなかには、SNSやインターネットに対応するものもあります。しかし、スマホに比べて画面が小さい、タッチ操作ができないなどの理由から見づらさや使いづらさを感じる人も多いです。
SIMフリーのガラケーを使用する場合は、メインとしてではなく、通話専用のセカンド機種やビジネス専用といった使い方がおすすめです。
3G停波により2020年以降からガラケーは使用できなくなる
5Gがスマホ市場を席巻する一方で、日本では3Gサービスの終了が発表されています。2015年より以前に購入されたガラケーは3G対応の機種である可能性が高いため、SIMフリーで利用する場合は注意が必要です。
3大キャリアが発表している3Gサービスの終了期限は、以下のとおりです。
・ドコモ（FOMA） 2026年3月末
・au 2022年3月末
・ソフトバンク 2024年1月下旬
3Gサービスの終了までには数年の猶予がありますが、ガラケーの修理などのサービス対応は徐々になくなっていく可能性があります。買い替えを検討しているなら、ガラケーよりもスマホがおすすめです。
まとめ
ガラケーをSIMフリーで利用することは可能ですが、2020年以降から3G対応のガラケーは使用できなくなります。SIMフリーでお得に通話やメールを利用するなら、スマホへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
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※当ページの内容は2021年2月時点の情報です。
