格安SIMはどう選ぶ?失敗せずに格安SIMを選ぶためのポイントとは

更新日:2023年11月7日

格安SIMを利用することで、通信費を節約したいと考えている人は少なくないです。この記事では格安SIMの選び方で失敗したくない人に向けて、格安SIMとはなにか、格安SIMを利用するメリット、選ぶためのポイントなどを詳しく解説します。格安SIMを選ぶ際の参考にしてください。

格安SIMとは

格安SIMとは、大手キャリアと比べて安い利用料でスマートフォンを利用できるSIMカードのことを指します。(格安スマホとも呼ばれます)SIMとは何か、なぜキャリアよりも安く利用できるのか、などについて詳しく解説します。

SIMとはSIMカードのこと

格安SIMの「SIM」は、正しくはSIMカードといい、スマートフォンの契約内容や電話番号などのデータが保存されたICカードです。スマートフォンにSIMカードを挿入することで、電話やデータ通信ができます。Wi-Fiを利用すればSIMカードがなくてもデータ通信はできますが、電話番号を使った電話機能を活用したい場合には、SIMカードが必要となります。

格安スマホと格安SIMの違い

格安スマホは、格安サービスを提供する事業者がSIMとスマートフォンをセットで契約する行為や、サービスの提供そのものを指す言葉です。独自回線を持たず、他社から回線を借りている会社をMVNOといいます。

SIMカードには機種によって最適サイズが違う

SIMカードには3つのサイズがあり、機種によって利用できるサイズは違います。それぞれのサイズにあわせて切り取って調整できる全サイズ対応タイプもあります。

データ通信専用SIMと通話SIM

SIMカードには、データ通信専用SIMと通話SIMの2種類があります。データ通信専用SIMとは、データ通信のみ行えるタイプのSIMカードで、音声通話は利用できません。通話SIMは、音声通話とデータ通信の両方を利用できます。データ通信専用SIMは、IP電話を利用することで通話できますが、110番などへの緊急通報ができません。 

格安SIMの対応機種は?

格安SIMは、基本的にSIMフリーの機種であれば問題なく利用できます。SIMフリーとは、SIMロックがかかっておらず、どの種類のSIMでも利用できるスマートフォンのことです。SIMフリーのスマートフォンであれば、OSがAndroidでもiPhoneでも格安SIMが使えます。

格安SIMはなぜキャリアよりも安い?

格安SIMは、キャリアの通信回線を借りて通信サービスを提供しているため、キャリアよりも通信費を安くできます。自社で通信設備を設置し、維持していくためのコストが不要です。ただし、通信する時間や場所によっては、通信速度が安定しなかったり、低速になることがあります。

格安SIMがおすすめの人

格安SIMはライフスタイルやスマートフォンを使う用途により、自分に合っているかが確認できます。格安SIMがおすすめの人について、解説します。

スマホ料金を抑えたい人

格安SIM対応のスマートフォンはさまざまな種類があるため、端末にこだわらず、安くスマートフォンを使いたい人におすすめです。大手携帯電話会社のSIMロックを解除したスマートフォンであれば、SIMカードを入れ替えるだけで利用できます。

キャリアメールが必要ない人

フリーメールやチャットツールを使っている人も、格安SIMがおすすめです。なお、メール持ち運びサービスを利用すれば、大手携帯会社のキャリアメールが継続して使えます。

データ通信がメインで通話をしない人

MVNO各社で、追加料金なしで完全電話かけ放題のプランを提供しているところは、ほとんどありません。1回5分や1か月60分などの無料通話分を超過しない、データ通信がメインの人におすすめです。

常に高速通信が必要ない人

大手携帯電話会社と比較すると、格安SIMは、回線利用者が多い夕方や休日などに通信速度が不安定になる場合があります。利用者が多い時間に使ったり、動画やゲームをしたりしない人にも向いています。

スマホデビューがしたい人

子どもや学生などのスマートフォンデビューには、月額料金が抑えられる格安SIMが向いています。大手携帯会社で契約した場合、スマートフォンデビュー割を使っても月額料金は割高になる傾向です。

格安SIMの選び方とは?

格安SIMにはさまざまな種類があります。格安SIMの選び方について解説します。

データ通信のみか音声通話付きか

格安SIMを選ぶ際は、データ通信のみでよいのか、それとも音声通話も必要なのかを考えましょう。データ通信のみであっても、LINE電話など、IP電話を利用する通話ができます。データ通信のみの格安SIMで電話をかける際には、利用可能データ量が使われることと、110番などの緊急通報ができない点に注意が必要です。

※LINEを利用するためには、SMSによる認証が必要のため、データ通信のみで利用する場合は、SMS機能付きのデータ通信SIMが必要です。 

利用している回線の種類は?

格安SIMを選ぶ際は、サービス提供している事業者が、どこのキャリアの回線を利用しているのかを調べましょう。自分の住んでいる地域などを考慮して、つながりやすいキャリアの回線を選びましょう。キャリアによって通信エリアが異なるため、事前確認が必要です。

オプションサービスも確認しましょう

格安SIMを選ぶ際は、サービス提供している事業者のオプションサービスも確認しましょう。通話し放題サービス・データ量無制限サービスなど、キャリアと同様のサービスを提供している事業者もあります。自分の現在の利用状況を確認して、今後必要なオプションが何かを確認したうえで、事業者を選びましょう。

格安SIMにもかけ放題プランが選べる可能性もある

格安SIMにも、音声通話のかけ放題プランが選べる可能性があるため、確認しましょう。ただし、10分以内なら何度でも通話し放題など、通話時間に条件があるかけ放題プランがほとんどです。通話時間の長くない電話を何度でもかけたいという人におすすめのプランです。

MNP対応状況はどうなっているのか

格安SIMでもMNPを利用して乗換えることが可能です。MNPとは、現在使用している電話番号を変更せずに、他社と契約できる制度のことです。MNPを利用する際は、現在使っている通信事業者からMNP予約番号を取得し、乗り換え先にMNP転入手続きを行う必要があります。

平常時の基本料金はいくらか

基本料金は、契約当初はキャンペーンにより安くなっていても1~2年後に平常時の料金に戻るといったケースも珍しくありません。目先の安さだけに注目して選ぶのではなく、長期的な目線で見て本当にお得なのかどうかを比較して選ぶ必要があります。 

サポートが充実しているか

MVNOでもチャットやメールでのサポートや店舗でのサポートなど、大手携帯会社と同程度のサポートが受けられる場合もあります。サポートには有料・無料があるので確認しておきましょう。

格安SIMにおけるプランの選び方

格安SIMを利用する際にどのプランを選べばよいのか迷う人も多いでしょう。以下では、プランの選び方について解説します。

利用するデータ量をチェック

格安SIMのプランは、利用するデータ量に応じて料金が変わることが多いため、自分が毎月どの程度のデータ量を使っているのかを確認して、プランを選びましょう。 

契約データ量を超えたときどうなるのか

格安SIMのプランを選ぶ際は、データ利用量が制限を超えた場合にどうなるのかを確認しておきましょう。契約プランによって利用できるデータ量は異なり、データ利用量の制限を超えた場合にどうなるのかは、事業者によって異なります。利用できなくなるのか、通信速度が遅い低速モードに切り替わるのか、などを調べておきましょう。

利用はメールのみであったり、インターネットをたまにみる程度であったりする場合は、基本的には1GB以下で十分です。動画を長時間みたい場合は、1日30分ぐらいなら3GB、1時間程度なら7GBが目安となります。

専用アプリの有無

格安SIMのプランを選ぶ際は、専用アプリ提供の有無を確認しましょう。専用アプリとしては、契約プランの確認や現在利用しているデータ量などを調べられるアプリがあります。専用アプリがあれば、高速モード・低速モードの切り替えが簡単に行えます。

毎月の通話状況はどうなっているのか

毎月の通話状況も格安SIMのプランを選ぶ際の基準となります。利用状況に応じて、かけ放題プランなどのオプションを選ぶとよいでしょう。

初めから大容量プランを選ばないようにする

最初から大容量プランを選ばないように気をつけましょう。プランを月ごとに変更できる格安SIMであれば、足りない場合に必要に応じて増やせます。まずは利用可能データ量が少ないプランを選ぶことをおすすめします。

格安SIMを選ぶメリットとは

格安SIMを選ぶことにより得られるメリットについて3つ解説します。

プランが豊富で利用料金を抑えられる

格安SIMは、自分が利用するデータ量にあったプランを選ぶことで、利用料金を抑えられます。格安SIMは、利用するデータ量に応じて細かくプランが設定されています。利用できるデータ量の少ないプランを選ぶことで無駄な利用料金を支払わずにすみます。 

自由度が高い

格安SIMは、自由度が高く、自分の好きなタイミングで、解約や乗り換えができます。SIMフリーのスマートフォンであれば、すべて利用できるため、スマートフォンの変更も簡単にできます。 

テザリングができる

格安SIMは、テザリングができます。テザリングとは、通信回線を契約しているスマートフォンを経由して、ほかの端末をインターネットに接続させられる機能です。キャリアでは、テザリング自体ができないタイプや別料金がかかるタイプがほとんどですがが、格安SIMでは追加料金なしで利用できるケースが多いです。

料金が安い

本体価格や月額料金は、大手携帯会社に比べて安い傾向です。データ容量によっては月額税込1,000円以内で収まるプランもあります。

デュアルSIMで活用できる

データ通信のみのプランを提供している場合には、通話用とインターネット用などのデュアルSIMが利用できます。デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2枚のSIMカードを使い分けられる機能です。デュアルSIMには、海外で渡航先のSIMカードを使えるメリットもあります。

インターネット上で契約できる

格安SIMはインターネット上で契約が完了するため、店舗に出向いて契約を交わす必要がありません。オンラインで格安SIMを申し込んだ場合、後日自宅や会社などに格安SIMが届きます。

格安SIMのデメリット

格安SIMの利用する際のデメリットについて3つ解説します。

キャリアメールが利用できない場合がある

格安SIMではキャリアメールを利用したい場合は、有料の「キャリアメール持ち運びサービス」に申し込む必要があります。その場合、乗換え前の携帯会社に料金を払う必要があります。 

店舗がない事業者が多い

格安SIMの事業者は、実店舗を持たずにインターネット販売のみを行っている企業が多いです。利用していて疑問を感じたり、故障したりした際にも、実店舗での対応がなく、アフターサービスが不十分だと感じることも少なくありません。実店舗が必要だと思う人は、イオンモバイルなど、店舗を持つ格安SIM事業者での購入を検討することをおすすめします。

通信速度が不安定な場合も

格安SIMは、通信を行う時間・場所によって通信速度が遅くなる場合があるため、よく確認しましょう。

自分でスマホの用意が必要な場合がある

格安SIMのみを取り扱っている事業者で契約する場合は、自分でスマートフォンを用意します。使っているスマートフォンを継続利用するか、新しく購入するか事前に決めておきましょう。また、スマートフォンが乗換え先の格安SIMで動作するか確認も必要です。

初期設定を自分でする必要がある

通信サービスの利用に必要なAPN設定や、新しいスマートフォンへのデータ移行作業、アプリの引き継ぎなどを自分で行う必要があります。大手携帯事業者はAPNが設定されていますが、格安SIMの場合は、APNの初期設定を行わないとモバイル通信は使えません。

格安SIMにするときの注意点

格安SIMを契約する際には、注意しておきたいポイントについて解説します。

クレジットカードを用意したほうがいい

格安SIMを契約する際には、クレジットカードを用意しておきましょう。格安SIMの支払いは、基本的にクレジットで行われます。口座振替に対応している事業者もありますが、あまり多くはありません。クレジットカードを持っていると、選べる格安SIMが増えるため、あらかじめ作っておくことをおすすめします。

すべてのスマホが対応しているわけではない

動作確認がされていないスマートフォンに格安SIMを入れると、通信できなかったり、サービスが使えなかったりします。乗換えたい格安SIM事業者で手持ちの端末が利用できない場合は、機種変更を検討しましょう。

SIMカードが端末に合ったサイズかどうかを確認する

SIMカードは、サイズが大きい順に標準SIM(miniSIM)、microSIM、nanoSIMがあります。機種により合うものが異なるので事前に確認しましょう。また、「データ通信SIM」「音声通話SIM」「SMS付きデータSIM」など、種類もさまざまです。「データ通信SIM」は通話ができないため、通話をしたいなら音声通話SIMを選びましょう。

格安SIMの乗換え方法

格安SIMに乗換える方法は、SIMカードのみを交換する方法と機種変更も合わせて行う方法があります。それぞれについて、解説します。

SIMカードだけを格安SIMに変える

手持ちのスマートフォンをそのまま利用したい場合は、格安SIMで動作確認ができるか、SIMロック解除が必要かを確認します。SIMカードは、オンラインショップや家電量販店で購入が可能です。サイズや使う用途も確認しておきましょう。

MVNOで機種変更して、SIMカードも契約する

新しく利用したいMVNOでスマートフォンとSIMカードの契約をします。乗換え先の携帯電話会社でスマートフォンを購入した場合、はじめからSIMカードが挿入されている場合もあります。MNPなら電話番号が変わらず使えます。

格安SIMを申込む手順

格安SIMを申込む方法を、5つの手順に分けて、申込みに必要な書類と併せて解説します。

使いたいスマホの取扱いがあるか確認する

MVNO事業者では、それぞれ取扱っているスマートフォンの機種が異なります。使いたいスマートフォンの取扱いがない場合は、乗換え先のSIMカードに対応しているかを確認したうえで、自分で購入しましょう。

本人確認書類・クレジットカードを用意する

格安SIMはクレジットカード支払いが主流で、口座振替にはあまり対応していません。また、本人確認書類が必要なため、クレジットカードと合わせて本人確認書類も用意しましょう。一般的に本人確認書類は、顔写真・住所・生年月日が記載された有効期限内のものに限られます。

SIMロック解除をする

キャリアで購入した端末にはロックがかかっており、基本的に自社および系列企業で販売しているSIMのみしか利用できない仕組みになってる場合があります。ロックがかかっている端末に別の格安スマホで購入したSIMを入れてもそのままでは使えません。SIMロック解除をして、機種を購入した通信事業会社以外のSIMカードも、挿入するだけでそのまま使える状態にしましょう。SIMロック解除は店舗やWEBサイトで対応可能ですが、店舗に依頼する場合は、事務手数料がかかります。

MNP予約番号を準備する

乗換え先でも現在の携帯電話番号を使いたい場合は、MNP予約番号が必要です。MNP予約番号は、現在使っている携帯会社で発行してもらう必要があります。電話やWEBサイトで申し込みましょう。

WEBサイトや店舗で申し込みをする

格安SIMはWEBサイトでの申込みが一般的ですが、一部事業者では店頭での手続きも可能です。WEBサイトからの申込みなら、24時間対応可能です。契約したいデータ容量やオプションなどを選択して、必要事項を記入しましょう。

おすすめの格安SIM

おすすめの格安SIMを取扱う事業者として、イオンモバイルのメリットや特徴について解説します。

イオンモバイル

イオンモバイルは、データプランなら月額税込528円、音声通話付きの音声プランでは月額税込858円から利用できます。使い方やライフスタイルに合わせてデータ容量が選べるうえ、余ったデータは翌月に繰越しが可能です。高速通信をオフにすればデータを消費しないので、使いすぎが気になったらアプリでかんたんに速度を切り替えれば、データの使い過ぎが防げます。WEBサイトのほか、実店舗での申込みも可能です。

まとめ

格安SIMは、毎月の利用料金が抑えられたり、ライフスタイルや使い道に合わせたプランが豊富だったりと、さまざまなメリットがあります。はじめてスマートフォンを持つ人や、毎月の利用料金を抑えたい人は、格安SIMがおすすめです。格安SIMを選ぶときは、オプションの有無や通話状況などを確認して、どの格安SIMを使うかを決めましょう。

格安SIMを選ぶなら、データプランなら月額税込528円、音声通話付きの音声プランでは月額税込858円から利用できるイオンモバイルがおすすめです。WEBサイトのほか、実店舗でも申し込みやサポート対応が可能です。格安SIMに乗換えるなら、イオンモバイルをご利用ください。

※当ページの内容は2023年10月時点の情報です。

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