格安SIMでも人気のiPhoneでは、1つの機種に複数のストレージ容量が用意されています。この記事では、iPhoneを選ぶ際にストレージ容量はどれを選べばいいか迷っている人に向けて、おすすめの容量について解説します。容量の選び方や注意点についても解説しているので、参考にしてください。
iPhoneの特徴
そもそも、ストレージとはアプリや写真などのデータを保存するための記憶エリアです。ここでは、ストレージ容量選びで知っておきたいiPhoneの特徴を解説します。
ストレージを拡張できない
iPhoneには、SDカード(メモリーカード)をセットする場所がありません。購入後は本体のストレージを拡張できないため、自分に必要な容量を見極める必要があります。
同じ機種でも複数の容量がある
iPhoneは1つの機種で複数のストレージ容量を提供しています。容量が大きいほど価格は高くなります。
現行のiPhoneの容量一覧
以下は、2023年9月現在、Appleストアで購入できるiPhoneの機種とストレージ容量の一覧です。その他の機種は、店舗によって取り扱いが異なります。
機種名 | ストレージ容量 | 発売日 |
---|---|---|
iPhone 15 Pro Max |
256GB 512GB 1TB |
2023年9月 |
iPhone 15 Pro |
128GB 256GB 512GB 1TB |
2023年9月 |
iPhone 15 |
128GB 256GB 512GB |
2023年9月 |
iPhone 14 Plus |
128GB 256GB 512GB |
2022年10月 |
iPhone 14 |
128GB 256GB 512GB |
2022年9月 |
iPhone 14 Pro iPhone 14 Pro Max |
128GB 256GB 512GB 1TB |
2022年9月 |
iPhone SE(第3世代) |
64GB 128GB 256GB |
2022年3月 |
iPhone 13 iPhone 13 mini |
128GB 256GB 512GB |
2021年9月 |
iPhone各機種の容量
iPhoneのシリーズ別に、特徴や各機種のストレージ容量を解説します。
Phone 15シリーズ
2023年9月に発売開始されたiPhone 15シリーズの最大の特徴は充電端子がUSB-C対応になった点です。他の電化製品でも多く採用されている規格のためケーブルを複数持つ必要がなくなり、他の製品との互換性が向上するためより便利になりました。
機種名 | ストレージ容量 |
---|---|
iPhone 15 Pro Max | 256GB、512GB、1TB |
iPhone 15 Pro | 128GB、256GB、512GB、1TB |
iPhone 15 | 128GB、256GB、512GB |
iPhone 15シリーズから、全てのカメラが4,800万画素の高解像度カメラになり綺麗な写真が手軽に撮影できるようになりました。
iPhone 14シリーズ
iPhone 14シリーズは、2022年の秋にリリースされたモデルです。インカメラのオートフォーカス機能が、新たに搭載されました。
機種名 | ストレージ容量 |
---|---|
iPhone 14 Plus | 128GB、256GB、512GB |
iPhone 14 | 128GB、256GB、512GB |
iPhone 14 Pro | 128GB、256GB、512GB、1TB |
iPhone 14 Pro Max | 128GB、256GB、512GB、1TB |
iPhone 14シリーズにminiはなく、iPhone 14/iPhone 14 Proが、iPhone 13 miniのサイズ感に近いものとなります。カメラ機能では、iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Maxで、8年ぶりに画素数が4,800万画素へと向上しました。
iPhone 13シリーズ
iPhone13シリーズは、2021年にリリースされたモデルです。最も先進的と言えるデュアルカメラシステムが搭載されました。
機種名 | ストレージ容量 |
---|---|
iPhone 13 Pro Max | 128GB、256GB、512GB、1TB |
iPhone 13 Pro | 128GB、256GB、512GB、1TB |
iPhone 13 | 128GB、256GB、512GB |
iPhone 13 mini | 128GB、256GB、512GB |
映画制作のような技術のシネマティックモードが搭載され、1つの被写体から別の被写体へのフォーカスを切り替えていく「フォーカス送り」ができます。そのほかに、バッテリーもパワーアップしたため従来のものより長持ちするようになりました。搭載されたA15チップには、プライバシー機能が内蔵されたため個人情報を自身で管理できるようになりました。
iPhone SE(第3世代)
iPhone SE(第3世代)は、2022年に登場したコンパクトサイズのモデルです。ストレージ容量は64GB、128GB、256GBの3種類。5Gにも対応し、搭載されたチップはA15 Bonic。シングルカメラですが、チップと大容量バッテリーを搭載しており、4Kビデオ撮影やワイヤレス充電にも対応しています。
iPhoneはどの容量がおすすめ?iPhoneの選び方
ここからは、iPhoneの選び方とおすすめの容量について解説します。
現在使用している端末の容量をチェックする
自分に必要なストレージ容量を知るために、現在使っているスマートフォンの使用状況をチェックしましょう。
iPhoneの利用容量を確認する方法
iPhone(iOS11以降)のストレージ利用容量は下記の手順で確認できます。iOSのバージョンによって表示される項目が異なる場合があります。
1.「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」の順にタップ
2.画面上部に使用状況の概要が表示される
3.画面下部にアプリごとの使用状況が表示される
たとえば、「使用済み20GB/64GB」と表示された場合は、64GBのうち20GBをすでに使っている状態です。
Androidの利用容量を確認する方法
Androidは機種によって利用容量の確認方法が異なるため、一般的な例を紹介します。
1.設定画面を開く
2.「ストレージ」を選択、確認
設定画面で表示される項目も機種ごとに異なり、「デバイスケア」などの項目にストレージの情報が含まれている場合があります。どこで確認できるかわからない人は、設定画面内の検索機能で「ストレージ」を探してみましょう。
コストも考慮に入れる
ストレージ容量は大きいほどたくさんのデータを保存できますが、その分コストも上がります。最新のiOSではストレージをかんたんな方法で節約できるため、適切な容量を賢く選びましょう。
iPhoneの容量選びのポイントと注意点
いくつもあるiPhoneのストレージ容量をどのように選ぶか、そのポイントと注意点について解説します。
どこで買うかを決める
iPhoneは、Appleの公式ストアのほか、各キャリアの店舗やMVNOで購入できます。MVNOは格安SIMを取り扱う事業者のことです。SIMカードとセットで購入することで、iPhoneを割引価格で購入できるメリットがあります。取り扱うiPhoneのラインナップは、購入先ごとに異なります。
容量が大きくなるほど価格は上がる
iPhoneは、ストレージ容量が増えるほど、機種代金が高くなります。同じシリーズであれば、機能面は変わらないため、予算に合わせてどの容量にするかを選ぶとよいでしょう。
iPhoneの容量が足りないリスク
iPhoneのストレージ容量が足りなくなると、さまざまな不具合が出る可能性があります。以下で解説します。
リスク例
以下は、iPhoneのストレージ容量が足りないと起こり得るリスクの例です。
・新しいアプリのインストールができない
・写真が撮れない
・システムアップデートができない
・動作が重くなる
・起動障害(リンゴループ)
空き容量を増やすために画像や動画、アプリの整理はこまめに行いましょう。不具合が起きてしまうと、最悪の場合、iPhoneを初期化しなければならなくなるケースもあります。
目的別iPhoneのおすすめ容量
ここでは、iPhoneを使う目的別に必要なストレージ容量の目安について解説します。
動画を保存する場合
動画は画像データよりもデータ容量が大きくなります。iPhoneで撮影できる4Kビデオの一般的なストレージ容量は、1分で0.4GB、10分で4GB程度です。1時間撮影すると、それだけで24GBほどになる計算です。動画をひんぱんに撮影・ダウンロードする人は256GB以上のストレージ容量を選びましょう。64GBでは足りない可能性が高いです。
ゲームをたくさんインストールしたい場合
ゲームのサイズは多種多様で、1本1GB以上になるケースもあります。グラフィックが美麗なゲームは容量が大きくなりやすいため、複数のゲームをダウンロードしたい人は128GBを目安にしましょう。
使用目的はおもにメールや電話のみの場合
iPhoneのおもな利用目的がメールや電話、Web閲覧のみで、ゲームや動画を利用しない人なら64GBで十分です。ただし、使い方によってはキャッシュや一時ファイルがたまって、ストレージを圧迫する場合があります。
iPhoneの容量を節約する方法
iPhoneのストレージ容量を節約する方法について解説します。
使用していないアプリはこまめにアンインストールする
使っていないアプリは、こまめにアンインストールしましょう。アプリのおもな削除方法は、以下の2通りです。
1.消したいアプリのアイコンを長押し
2.設定画面から削除
前段で紹介した「iPhoneストレージ」画面にある「非使用のAppを取り除く」という機能を使うと、使っていないアプリをまとめて削除できます。
データをクラウドやパソコンに移行する
画像や動画などのデータをパソコンやクラウドに移す方法も効果的です。AppleのiCloudなら、毎月5GBまで無料で使えます。容量拡張にかかる月額税込料金は、50GBで130円、200GBで400円、2TB で1,300円です。一方、ライトニングUSBメモリやSDカードリーダーを用意すれば、iPhoneのライトニング端子に差し込むだけでデータを外部ストレージにコピーできます。
バックアップをとり初期化する
iPhoneを初期化すれば、不要なファイルを一掃できます。ただし、初期化の前には必ず暗号化バックアップをとりましょう。一方、iOS11以降では容量が少なくなるとストレージが自動的に最適化され、おすすめの節約方法が表示されます。視聴済みの音楽や音声データなどがリスト化されるため、自分で不要なデータをチェックする手間が省けます。
ブラウザのキャッシュを削除
キャッシュとは、閲覧したサイトを素早く再表示するためにブラウザが蓄積しているデータです。AppleのWebブラウザ・Safariのキャッシュを削除する手順は、下記の通りです。
1.「設定」→「Safari」をタップ
2.「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
ただし、キャッシュを削除するとホーム画面の「よく閲覧するサイト」も消えます。Safari以外のブラウザを使用している場合は、アプリの設定画面からキャッシュを消しましょう。
iPhoneを再起動する
iPhoneを再起動すると無駄なストレージ容量を削除できる場合があります。数GB程度を減らせるケースもあるため、ぜひ一度試してみてください。再起動の方法は機種によって異なります。
・iPhone X・11・12 シリーズ:サイドボタンと音量調節ボタンの片方を同時に長押しして、電源オフスライダが表示されたらドラッグ
・iPhone 8・SE (第 2 世代)シリーズ:サイドボタンを電源オフスライダが表示されるまで長押し
「通常の写真を残す」をオフにする
iPhoneではHDRカメラ機能がデフォルトでオンになっており、効果的な場面では自動的に高解像度の写真が保存される仕組みです。iPhone X以前のモデルでは標準モードの写真も残るため、不要な場合は設定を変えましょう。
1.「設定」→「写真とカメラ」をタップ
2.「通常の写真を残す」をオフにする
イオンモバイルでiPhoneを利用するには
格安SIMのイオンモバイルでも、iPhoneを利用できます。
Appleの正規販売代理店で購入する
全国にAppleの正規販売代理店である「アップルプレミアムリセラー」がありますが、実はイオンモバイルも「NEWCOM」という名前のアップルプレミアムリセラーのお店を出店しており、NEWCOMレイクタウンkaze(埼玉県越谷市)、NEWCOM橿原(奈良県橿原市)、NEWCOM広島府中(広島県府中町)、NEWCOM沖縄ライカム(沖縄県北中城村)の4店舗があります。NEWCOMでは、SIMフリーiPhoneの購入はもちろん、同時にイオンモバイルの契約もできるので、お近くにお住まいならぜひご利用ください。
イオンモバイルショップでキャリアのiPhoneを購入する
全国のイオンモバイルショップでは、イオンモバイルだけでなくキャリアのスマホも販売しています。以前はスマホとキャリアの通信をセットで契約していましたが、現在はスマホだけでも購入できるようになりましたので、たとえば、イオンモバイルショップでソフトバンクのiPhoneを買って、SIMカードはイオンモバイルを契約する、ということもできます。店舗によりキャリアやiPhoneの取扱いの有無が異なりますので、気になった方はお近くのイオンモバイルショップをチェックしてみてください。
イオンモバイルでは未使用のSIMフリーiPhoneも販売しています
イオンモバイルでも、「未使用品」というランクのSIMフリーiPhoneを販売しています。「未使用品」とは、新品ではないけれど、お客さまがまだおつかいになっていない、というものです。最新モデルのiPhoneではないですが、その分、お値段が少しリーズナブルに。SIMフリーiPhone「未使用品」は、イオンモバイル公式ホームページや、全国のイオンモバイルショップで購入できますので、気になった方はぜひホームページをチェックしてみてください。
まとめ
iPhoneは、本体のストレージ容量を変えられません。使う目的やコストを考慮して、自分にあった容量を選びましょう。iPhoneをつかいたいけれど、料金は安く抑えたい、という方は、ぜひイオンモバイルでiPhoneを検討してみてください。
※当ページの内容は2023年9月時点の情報です。