格安SIM・スマホでテザリングを行う手順とは?一歩進んだ工夫、注意点まで解説

更新日:2023年11月7日

テザリングとは、スマートフォンやタブレットなどをアクセスポイントとして、パソコンやゲーム機などをインターネットに接続することです。格安SIM・スマホも、条件を満たせばテザリングは可能です。この記事では、テザリングの仕組み・接続方法について解説します。格安SIMの選び方や、テザリングする際の注意点も解説しているので、参考にしてください。

テザリングとは

テザリングとは、スマートフォンのデータ通信を利用して、パソコンやゲーム機などの外部機器をインターネットに接続することを指します。かんたんにいえば、スマートフォンをモバイルルーターの代わりとして利用できるようになります。スマートフォンをアクセスポイントとしてインターネットに接続できるため、移動中でもインターネット接続が可能です。

モバイルWi-Fiルーターとの違い

モバイルWi-Fiルーターとは、バッテリーを内蔵した小型の無線LANルーターです。モバイルWi-Fiルーターもテザリングも、パソコンやタブレットといったデバイスをインターネットに接続できる機能は同じです。しかし、モバイルWi-Fiルーターは、インターネット接続の専用端末であるのに対し、テザリングはスマートフォンの機能の1つである点が大きな違いです。

テザリングの仕組み・接続方法

テザリングはどのような仕組みなのでしょうか。ここでは、テザリングの仕組みや接続方法を解説します。

Wi-Fiを使用する方法

テザリングで一般的なのが、Wi-Fiを使用する方法です。

モバイルWi-Fiルーターとの違い

テザリングで一般的なのが、Wi-Fiを使用する方法です。スマートフォンの電波を利用して、スマホ本体をWi-Fiルーターのように使います。無線接続のため、パソコンやゲーム機など複数の端末を同時に接続可能です。Wi-Fiテザリングに対応している機器が多いため、利用しやすいこともメリットです。

ただし、データ通信量やバッテリーの消費が激しくなります。また、セキュリティ面は弱いため、パスワードを設定しなければ、他人にアクセスされてしまう可能性もあります。

USBを使って接続する方法

無線接続ではなく、USBケーブルを使用する方法です。ケーブルさえつなげられれば、どの機器でもテザリングが可能です。もっとも通信速度が速く安定している接続方法のため、ストレスなくインターネットを使えます。また、充電しながらテザリングできることもメリットです。

ただし、ケーブルを用意しなければならず、スマートフォンによっては対応ケーブルがないケースもあります。有線接続であるため、複数台を同時接続できないことは場合によっては不便です。

Bluetooth®︎を使う方法

スマートフォンを利用して接続する方法には、Bluetooth®︎もあります。スマートフォンと接続したい端末をペアリングすることで、かんたんにインターネット接続が可能です。Wi-Fiテザリングと比べると、バッテリー消費量を抑えられ、ケーブルも必要ありません。

ただし、上記の2つと比較すると通信速度が遅く、通信が不安定になりがちです。USBと同様に1台しか接続できないため、インターネットに接続したい機器が1台である場合にはよいでしょう。

格安SIM・スマホでもテザリングは可能?

格安SIM・スマートフォンでもテザリングは可能なのでしょうか。テザリングできるかどうかは、使用している回線や機種によって異なります。そのため、使用したい機種がテザリングに対応しているのか、事前に確認する必要があります。

テザリングができるか確認する方法

格安SIM・スマートフォンでテザリングできるか確認する方法としては、各社のWEBサイトで「動作確認済端末一覧」を確認する、各社のサポートセンターに連絡して確認するといった方法が挙げられます。

イオンモバイルでは、以下の条件に当てはまる場合にテザリングの利用が可能です。

・使用している端末がテザリングに対応している

・イオンモバイルのAPNを指定できるようになっている

2つの条件をどちらも満たしている場合に、テザリングができます。また、契約しているSIMカードによって、テザリング機能に対応していない場合や追加料金が発生する場合もあるため、SIMカードの契約内容の確認も必要です。

格安SIMでテザリングをするメリット

格安SIMでテザリングをすると、メリットが得られます。ここでは、3つのメリットを解説します。

新たにモバイルWi-Fiルーターを持たなくてよい

外出先でインターネットを使いたい場合、モバイルWi-Fiルーターやケーブルを用意しなくてよい点はテザリングのメリットです。持ち歩くのはスマートフォンのみで済むため、荷物を増やしたくない人に向いています。

通信料が安くなる可能性がある

モバイルWi-Fiルーターを新たに契約する必要がなく、通信料を抑えられる点もメリットです。料金プランによっては無料、または安価なオプションで利用できるため、通信料が安くなる可能性があります。

場所を選ばずにインターネットが使える

自宅や外出先、出張先など、場所を選ばずにインターネットを使えることもメリットにあげられます。障害や天候などにより、万が一Wi-Fiが使えなくなった際に、テザリングができるスマートフォンがあれば通信できて安心です。

格安SIMの選び方

格安SIMを選ぶ際は、データ容量・月額利用料金・キャンペーンなどに注目しましょう。ここでは、選び方について解説します。

データ容量

データ容量とは、データ通信量です。格安SIMの料金は、データ容量が増えるごとに上がるため、自分の用途に合うデータ容量の把握が重要です。日頃のデータ容量を参考にして、低容量にするのか、無制限にするのかといったプランを選ぶ基準にしましょう。

月額利用料金

自分の用途に合うデータ容量に対する月額利用料金を比較し、同条件で最安になる格安SIMを確認しましょう。同じデータ容量でも、月額利用料金が異なることは珍しくありません。

キャンペーン

キャンペーンを利用すると、キャッシュバックや手数料割引、端末割引などを受けられる可能性があります。キャンペーン内容だけでなく、適用条件や受け取りまでに必要な申請についても、必ず確認しましょう。

追加オプション

必要なオプションを追加できるかも重要です。たとえば通話が多い人は、「10分かけ放題」「無制限かけ放題」といった通話オプションがあると安心です。普段から使うサービスやアプリが使いやすいかを比較することがおすすめです。

対応回線

事業者が対応している回線によって、利用できる端末や対応エリアが異なります。乗換えやすさを重視したい場合は、現在の回線と同じ回線を使っている格安SIMを選びましょう。

支払い方法

格安SIMの支払い方法は、クレジットカード払いが主流です。クレジットカードを持っていなければ、口座振替やデビットカード払いに対応した格安SIMに注目しましょう。

格安SIMでテザリングをするときに注意する点

格安SIMでテザリングをする際には、注意したいポイントがあります。ここでは、3つの注意点を紹介します。

非対応または有料の場合もある

端末やOSなどによっては、テザリングに対応していない場合があります。また、端末が対応していても契約プランによってテザリングできない、もしくは追加料金がかかるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

データ通信量がかかる

テザリングでは、パソコンやタブレットなどに接続するため、スマートフォンよりもデータ量が大きくなります。普段スマートフォンを使っているよりもパケットの消費量が多くなるため、あまり使いすぎてしまうと、契約しているデータ通信量を使い切ってしまう可能性があります。特に、ファイルのダウンロードや動画閲覧などは通信量の消費が多くなるため注意しましょう。

バッテリーの消費速度が増す

テザリングするということは、スマートフォンが他の端末との通信を仲介しているということです。そのため、バッテリーの消費量が通常使用よりも増えます。特に、無線接続の場合は電力も同時に消費するため、バッテリーの消費速度はより速くなります。バッテリー消費を抑えたいなら、先述した3つの方法ではUSB接続がもっともおすすめです。

また、テザリングをする場合は、モバイルバッテリーなどを用意しておくと安心です。

テザリングの申込みが必要な場合がある

格安SIMによっては、テザリングを行う前に申込みが必要な場合があります。テザリングを使用する前に、購入時にもらった契約書や公式サイトで確認しておくと安心です。

格安SIMでテザリングを行う際の工夫・ポイント

格安SIMでテザリングを行う際のポイントは2つ挙げられます。それぞれのポイントについて、詳しく紹介します。

通信速度が安定している格安SIMを選ぶ

テザリングを利用しているときに、通信速度が遅くなる原因として、利用している格安SIMの通信速度の不安定さが挙げられます。そのため、できるだけ通信速度が速く、安定している格安SIMを選ぶようにしましょう。

データ通信量を抑える機能を利用する

データ通信量を抑える機能を利用することも、ひとつの方法です。例えば、特定のアプリで使用したデータ通信量はカウントされない「カウントフリー、エンタメフリー機能」を使う、低速モードを利用するといった方法があります。低速モードとは、いわゆる節約モードのことで、通信速度自体は遅くなりますが、データ通信量の消費が少なくなります。

通信速度が低下する時間帯・場所を避ける

夕方や夜など、多くの人が回線を使う時間帯はデータ通信が遅くなり、読み込む時間が長くなるに従い、通信量が増えます。効率よくデータ容量を使うためには、混む時間帯・場所を避けることが大切です。

テザリングを利用する手順

ここでは、iPhone・Androidでテザリングする際の手順を紹介するので、参考にしてください。

iPhoneでテザリングする場

iPhoneでWi-Fiを利用してテザリングする際の手順は、以下の通りです。

1)ホームから「設定」を開き、Wi-Fiとモバイルデータ通信をオンにする

2)設定から「インターネット共有」をオンにする。このとき、ネットワークの名前とWi-Fiのパスワードを確認しておく

3)テザリングで接続するパソコンやタブレットを開き、確認したネットワーク名のWi-Fiを選択。パスワードを入力して接続完了

Androidでテザリングする場

AndroidでWi-Fiを利用してテザリングする場合の手順は、以下の通りです。ただし、Androidは端末によって、手順や項目の名称が異なります。

1)ホームから「設定」を開き、「モバイルデータ通信」がオンになっているか確認する

2)「設定」から「無線とネットワーク」→「テザリングとポータブルアクセスポイント」を選択して、「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」をオンにする

3)ネットワーク名とWi-Fiのパスワードを確認して保存

4)テザリングで接続するパソコンやタブレットを開き、保存したネットワーク名のWi-Fiを選択。パスワードを入力して接続完了

※ポイント

初期設定時のパスワードは、複雑なものが設定されているので、ご自身で決めたものに変更しておくと便利です。

テザリングの接続がうまくいかない場合の確認・設定方法

テザリングの接続がうまくできない場合には、以下の原因が考えられます。

・モバイルデータ通信がオフになっている

・Bluetooth®︎がペアリングできていない

・別のWi-FiやBluetooth®︎機器による電波干渉

・自動ロック時間が短い(iPhoneの場合)

・非アクティブの時の接続時間が短い(Androidの場合)

・Wi-Fiのパスワード入力ミス

各種設定がオンになっているか、パスワードミスがないかしっかり確認しましょう。スマートフォンがスリープ状態になるとテザリングが切れるケースもあるため、設定からスリープ時間を長くしておきましょう。またWi-FiやBluetooth®︎を併用すると、電波干渉が起きる可能性があるため、うまくいかない場合にはUSBで接続するなど工夫が必要です。

まとめ

テザリングは、スマホを利用して外部機器をインターネットに接続する方法です。格安SIMでも、テザリング対応機種や条件を満たしていれば、テザリングできます。格安SIMは、データ容量や月額利用料金などを比較して、自分に合うプランを選びましょう。

イオンモバイルでは、豊富に料金プランを揃えており、ユーザーにあわせて最適な料金プランの選択が可能です。イオンというブランドで安心感があり、サポートが充実していることも魅力の1つです。条件を満たしていればテザリングもできるため、格安SIM・スマートフォンへの乗り換えを考えている人は、ぜひお申し込みください。

※当ページの内容は2023年10月時点の情報です。

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