更新日:2023年12月26日
スマホの乗り換えを検討している人も多いでしょう。乗り換える際に行っておきたい設定が、SIMカードロックです。この記事では、今後契約しているキャリアを変更する予定がある、格安SIMへの変更を検討中という人に向けて、SIMが新しく発行された場合に注意したいSIMカードロックの仕組みについて解説します。
あわせて、SIMカードロックの設定手順や、間違えた場合の対処法について解説するので、スマホの乗り換えする場合の参考にしてください。
SIMカードロックとは?
そもそも、SIMカードロックとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、SIMカードの概要や、SIMカードロックの仕組み、SIMカードロックがなぜ必要なのかについて解説するので、SIMカードへの理解を深めましょう。
そもそもSIMカードとは?
SIMカードとは、携帯電話を契約する際に発行される、小型チップのことです。スマホの内部に装着されているもので、SIMカードの中には契約者情報や電話番号などが記録されています。スマホはSIMカードを装着することで、インターネットへの接続や電話などの機能が利用できるようになります。Wi-Fiを利用すればインターネット接続自体は可能ですが、電話としての利用はできません。そのため、基本的にはスマホ利用にSIMカードが必須だといえます。
SIMカードロックの仕組み
SIMカードロックとは、SIMカードを不正に使用されることを防ぐためのものです。SIMカードに4~8桁の番号を設定することで、使用者を確認する機能が付与されます。このように、鍵のような役割を果たすため、不正使用の防止が可能です。
設定する番号は、PINコード(Personal Identification Number)とも呼ばれています。そのため、SIMカードロックは「SIM PIN」とも呼ばれます。SIMカードロックを設定しておけば、SIMカードを抜いて再び挿入したときや、電源を入れた際などに、PINコードの入力が求められるようになります。正しいPINコードを入力できないとロックがかかり、SIMカードの利用ができません。
PINコードの入力回数は3回までで、3回以上間違えてしまうとPINロックがかかります。PINロックがかかった場合は、PINロックを解除するための暗証番号を入力しなければいけません。
SIMカードロックは何のためにされるのか?
スマホを紛失した場合の対策として、スマホ本体にロックをかけている人も多いでしょう。ロックをかけておけば、利用されることを防げると一般的には思われていますが、不正使用対策としては十分ではありません。
SIMカードを抜いて、同じ携帯電話回線に対応している別の端末に挿入すれば、SIMカードを利用できます。つまり、電話番号の利用が可能となり、あなたが支払っている利用料金で、自由に回線を使われる恐れがあります。SIMカードロックは、他人にSIMカードを使われないようにするための設定です。
海外旅行の際に現地でスマホを紛失する可能性もあります。海外で不正使用されると、ローミング料金が適用され国内よりも高額になるため、短時間の不正利用でも被害額が大きくなる可能性が高いです。また、携帯電話番号を本人確認に使っている場合は、サービスへの侵入リスクなどもあります。
SIMカードロックを設定後、番号を間違ってしまうと手間がかかるなどのデメリットがあるため、メリット・デメリットをよく考慮して、設定するかどうかの判断が必要です。
SIMカードロックの設定手順
SIMカードロックの設定手順は、端末によって異なります。iPhoneの場合の手順は以下のとおりです。
1.スマホメニューから「設定」をタップする
2.「モバイル通信」をタップする
3.「SIM PIN」という項目をタップして、任意のPINコードを入力
Android端末の場合の手順は以下のようになっています。
1.スマホメニューから「設定」をタップ
2.画面ロックもしくはセキュリティ関連のメニューをタップ
3.「SIMロック」もしくは「SIMカードロック」などの項目をタップして、任意のPINコードを入力
Android端末の場合、それぞれの端末で名称が異なります。また、iPhone・Androidどちらの場合も、初めてSIMカードロック設定する際には、キャリアごとに定められているPINコードの入力が必要になります。初期設定では、ドコモ・楽天モバイルが「0000」、au系が「1234」、ソフトバンク系が「9999」となっているため、覚えておきましょう。
SIMカードロックの番号を誤ってしまった場合
SIMカードロックをかけたものの、PINコードを忘れてしまったというケースも少なくありません。前述しましたが、PINコードの入力は3回までです。3回連続で間違えてしまうと、自動でロックがかけられてしまい、SIMカードの利用ができなくなります。ロックを解除するには、PINコードとは別の暗証番号である、「PINロック解除コード(PUK)」の入力が必要です。PINロック解除コードの確認方法は、利用しているキャリアによって異なります。
SIMカードの台紙に記載されているケースもあれば、サービスセンターなどに問い合わせなければいけないケースもあります。au系であれば、SIMカード台紙に記載されているため、確認してみましょう。PINロック解除コードは、10回連続で間違えてしまうと、SIMカードの利用が完全にできなくなります。SIMカードを再発行しなければいけなくなり、通信機能の利用が一定期間できなくなるため、わからない場合には問い合わせたほうが安心です。
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通信以外の操作は可能
SIMカードロックは、あくまでもSIMカードの使用をロックするものです。つまり、電話やモバイル通信を使った通信機能に対するロックになります。そのため、PINコードを3回連続で間違えてしまってSIMカードにロックがかかった状態でも、Wi-Fiでの通信やスマホ本体に保存されている写真やデータの確認、アプリの利用などは可能です。
ただし、回線によってはロックされているSIMカードを挿入していることで、動作が止まってしまうケースもあります。その場合には、SIMカードを取り外さなければいけません。Wi-Fi利用は可能とはいえ、不便にはなるため、できるだけ早めに解除するとよいでしょう。
まとめ
SIMカードロックはスマホを紛失した際に、SIMカードを自由に使われないようにするために必要な設定です。SIMカードロックを設定しておけば、SIMカードを抜いて別端末で利用されることを防げます。ただし、3回連続で間違えるとロックがかかるなど、手間がかかるケースもあるため、メリット・デメリットを比較して設定しましょう。
イオンモバイルは、NTTドコモ回線とau回線のマルチキャリア対応です。豊富な料金プランや選べる音声通話かけ放題プランがあり、余った容量は翌月末まで繰越できます。格安SIMへの乗り換えを検討しているのなら、利用してみてはいかがでしょうか。
※当ページの内容は2023年12月時点の情報です。