更新日:2023年9月22日
書類やホワイトボードの文字をメモする代わりに、スマホのカメラで撮影しているという人もいるのではないでしょうか。スマホの写真をメモ代わりに利用するなら、画像としてではなくPDFとして保存することがおすすめです。文字が読みやすくなり、管理や印刷も楽になります。この記事では、スマホの画像をPDF化する方法について解説します。
スマホの画像をPDF化するメリットとは?
スマホの画像をPDF化するとさまざまなメリットがあります。ここでは、スマホの画像をPDF化するメリットについて解説します。
文章を読みやすく保存できる
画像をPDF化するメリットのひとつが、文章を読みやすく保存できるという点です。スマホで本や雑誌、書類などを撮影する際、PDFに変換するアプリを使うと文字が読みやすくなるものがあります。紙のしわや光源のムラ、遠近感などを調整するため、写真として保存するよりもみやすくなるでしょう。メモする代わりに写真を撮ったのに、文字が潰れてしまって読みにくくなったという経験がある人もいるのではないでしょうか。文書をメモ代わりに撮影するのであれば、PDF化がおすすめです。
さまざまな環境で閲覧できる
PDFに変換すると、さまざまな環境で閲覧できるようになります。PDFはマルチプラットフォーム仕様といい、パソコンやスマホなど、あらゆる端末からの閲覧が可能です。画像データは閲覧する環境によって見え方が変わる可能性があります。そのため、撮影した文章を複数人で共有したとき、使用している端末によっては見にくいと感じるかもしれません。一方、画像をPDF化しておけば、端末の種類に関係なく同じように閲覧できます。
編集しやすい
撮影した画像を書類として活用したいときは、画像データよりもPDFのほうが編集しやすくなります。PDFなら、文章に削除線やマーカーを引く、コメントを入力するなどの編集が可能です。画像データの場合、文字とそうでない部分の判別はされないため、こういった編集はできません。PDFの編集にはパソコンが必須だと思っている人もいるかもしれませんが、そのようなこともありません。Adobe Acrobat Readerのアプリをスマホやタブレットにインストールすれば、パソコンを使用しなくてもPDFの編集が行えます。
テキスト化できる
文字を画像ではなくテキストとして保存できると、メモとして便利に活用できます。画像のテキスト化をするために難しい作業は必要なく、専用のアプリなどを活用すれば誰でもかんたんに行えます。文字をテキストデータにすると、書類内の単語を検索する、文章の一部分をコピーアンドペーストするといったことも可能です。画像データは1枚の写真としてしか扱えないため、このような使い方はできません。画像データを書類として扱いたい場合は、PDF化して文字をテキストデータに変換しましょう。
スマホで撮影した画像をアプリでPDF化する方法
スマホで撮影した写真を、PDF化できるアプリは、手紙や書類、本や雑誌をスマホの中に保存するときに便利です。ここでは、スマホ内の画像をPDF化できるアプリやその使い方を解説します。
Dropbox
Dropboxは、インターネット上でファイルの保存や共有ができるアプリです。Dropboxアプリにはドキュメントスキャン機能が備わっていて、撮影した画像を自動でPDF化できます。Dropboxで画像をPDF化する手順は、以下のとおりです。
1.アプリ画面下の「+」アイコンをタップ
2.「ドキュメントスキャン」をタップ
3.カメラが起動したらPDF化したい書類を撮影
4.保存設定を行い、PDFを保存
Dropboxを使うと、複数人でPDFを共有しやすいというメリットもあります。
Microsoft Office Lens - PDF Scanner
Microsoft Office Lensは、スマホ用に無償で提供されているスキャナアプリです。アプリを起動して「ドキュメント」を選択し、写真を撮影するだけでPDFとして自動で保存してくれます。撮影するときに画像がななめになってしまっても、歪みを修正したり余計な部分をトリミングしたりできます。Microsoft Office Lensは撮影したものを写真やPDFとして保存できるだけでなく、テキスト化してWordなどのファイルに変換できる点が特徴的です。
CamScanner
CamScannerは、スマホをスキャナのように使用できるアプリです。撮影した画像をPDF化して、メールで送信したりクラウド上で共有したりできます。画像内の文字をデータに変換できるOCR機能も備わっているため、画像内の文字検索も可能です。また、撮影した画像を白黒にする色補正など、メモ代わりに写真を撮るときに役立つ機能も備わっています。
Adobe Scan
Adobe Scanは、PDFを開発したAdobe社が提供しているPDFスキャンアプリです。Adobe Scanを利用するにはAdobe IDが必要ですが、Adobe IDを持っていなくてもGoogleアカウントかFacebookアカウントがあれば利用できます。どのアカウントも持っていないという人は、事前にAdobe IDを取得しておきましょう。Adobe Scanはアプリを起動してPDF化したいものをカメラに写すと、書類を認識して自動で撮影し、PDFに変換します。また、画像のPDF化だけでなくスマホ内の写真をPDFに変換してまとめられる機能もあります。
iLovePDF
iLovePDFはPDFを操作するためのアプリです。画像をPDF化するだけでなく、PDFから画像ファイルを抜き出す、テキスト化する、Excelに出力するなども可能です。PDFに関するあらゆる操作ができるため、撮影した書類をデータとして活用したい場合に役立ちます。仕事で画像のPDF化をよく使うという人にもiLovePDFがおすすめです。PDFからWordやExcelに変換できるため、「会議のホワイトボードをWordに変換して議事録作成を効率化する」などの使い方もできます。
Googleドライブ
Googleドライブは、Dropboxと同様にインターネット上でファイルの管理や共有ができるアプリです。Googleドライブを使うと、撮影した写真をPDFのドキュメントとして保存できます。使い方は簡単で、アプリ画面で「追加」アイコンをタップし、「スキャン」アイコンをタップするだけで撮影可能です。ファイル共有機能もあるため、PDF化したドキュメントを複数人で共有できます。家族や仕事仲間との情報共有にも役立つでしょう。
Evernote
Evernoteはメールやチャットツールと連携できるメモアプリです。覚えておきたい内容などをメモとして保存し、スマホだけでなくパソコンやタブレットからも内容を確認できます。Evernoteの機能のひとつに、紙の文書をスキャンしてPDFとして保存できる機能があります。Evernoteは無料でも利用できますが、アップロードできる容量や同期できる端末の数によっては有料プランへの変更が必要です。
スマホの画像をPDF化するときの注意点
画像データのPDF化にはメリットが多くありますが、いくつか注意点もあります。ここでは、スマホの画像をPDF化するときの注意点について解説します。
フォントによっては読みづらくなる
画像をPDF化する際、レイアウトを変えないようにフォントの埋め込みという作業が行われますが、この作業に失敗するとレイアウトが崩れてしまう場合があります。これは、アプリが対応していないフォントや手書き文字を撮影するときなどに起こり得るトラブルです。ただし、文字が崩れてしまったPDFを読みやすく変換できるアプリもあります。手書きの書類やホワイトボードをPDF化したいときは、このようなアプリを併用してみてもいいでしょう。
写真など高画質で保存したいデータはPDF化しないほうがいい
「PDF化のメリットがたくさんあるなら、すべてPDFに変換したほうがいいのでは」と思う人もいるかもしれませんが、PDF化しないほうがいいものもあります。風景写真など、カラフルなものはPDF化に向いていません。カラフルな写真もPDF化は可能ですが、画面上では気にならなくても印刷したときに輪郭がぼやけてしまう可能性があります。これは、PDFの画質が荒いときに起こります。PDFは、文書や書類などに適したデータ形式です。そのため、単純に写真として楽しみたい風景や人物を撮影したものは、PDFに変換せず元の形式のまま保存しておくほうがよいでしょう。
まとめ
スマホでメモ代わりに写真を撮影したときは、そのまま保存するよりもPDFに変換したほうが便利に使えます。複数人で共有したい場合や、画像内の文字をテキストデータとして利用したい場合は、画像をPDF化しておきましょう。画像内の文字をしっかり認識するには、スマホのカメラ機能の性能も重要です。イオンモバイルでは、カメラ機能に優れたスマホを多く取り扱っています。豊富な料金プランの中から自分に最適なプランを選べるというメリットもあります。
端末とSIMカードをセットで利用できるのはもちろん、SIMカードのみ・端末のみの申し込みも可能です。スマホを買い替えたい人やスマホの料金を安くしたい人は、ぜひご検討ください。
※当ページの内容は2023年9月時点の情報です。