更新日:2025年6月9日
スマホを使用していて、通信速度制限にかかったことがある人も多いでしょう。また、格安SIMへの乗り換えに興味はあるものの、通信速度制限が気になって一歩踏み出せない場合もあるかと思います。この記事では、スマホの通信速度制限とは何かをはじめ、制限を解除する方法や通信制限を避けるための対策などを解説します。あわせて、格安SIMの通信速度制限も解説するので、参考にしてください。
目次
スマホの通信速度制限とは何か?原因と仕組みを解説
スマホの通信速度制限とは、データ通信を使いすぎた際に、通信会社が一時的にインターネットの速度を制限する仕組みです。契約プランによって制限がかかる条件は異なります。通信速度制限は、契約内容で定められたデータ容量を超えた場合に適用され、通信速度が低下することです。特定のユーザーによる大量通信で回線速度が全体的に遅くなることを避ける目的もあります。2段階で制限されるケースもあり、たとえばイオンモバイルでは、低速時に直近3日間(当日を含まない)の通信量が合計366MBを超えると、さらに速度制限がかかります。
以下では、各社の通信速度制限について詳しく解説します。
NTTドコモの通信速度制限
NTTドコモの場合は、通信速度制限にかかってしまうと128kbpsまで速度が下がります。ただし、「eximo」プランを契約している場合には、通信速度制限がかかったとしても1Mbpsまで使えます。なお、「eximo」プランは、2025年6月4日をもって新規受付終了となります。それ以降で、通信制限時でも最大1Mbpsで利用できるプランは「ahamo」が最も現実的な選択肢となります。ただし、オンライン専用のプランであるため、店舗でのサポートが必要な方は注意が必要です。
auの通信速度制限
auでは、通信速度制限がかかると、ドコモと同様に128kbpsに通信速度が制限されます。また通信量の制限が近づくと、SMSやEメールでお知らせがくるのも特徴です。
ソフトバンクの通信速度制限
ソフトバンクでも、上記2社と同様に、契約したデータ容量を超えると、最大128kbpsに制限されます。また、ソフトバンクではデータ容量を超えた場合に通知が届くようになっています。
格安SIMの通信速度制限
格安SIMの場合は、利用している通信回線や事業者によって、通信速度制限がかかる条件が異なります。「イオンモバイル」では、契約プランで定められた高速データ容量を超えると、最大200kbpsに制限されます。この速度では、LINEやメールなどの軽い通信は可能ですが、動画視聴や地図アプリの利用は難しくなります。ただし、利用しているMVNO(格安SIM)や料金プランなどによっても、制限時の最大速度は異なってくるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
通信制限と通信障害の見分け方
スマホの通信が急に遅くなった場合、それが「通信制限」なのか「通信障害」なのかを見分けることが大切です。
まずは、同じキャリアを利用している家族や友人にも同様の症状が出ていないかを確認してみましょう。次に、SNSや通信会社の障害情報サイトなどで、リアルタイムの情報をチェックすることも有効です。
また、Wi-Fiに接続しても速度が遅い場合は、スマホ本体や使用しているアプリに原因がある可能性もあります。
なお、通信制限が原因かどうかを確認するには、「今どれくらいデータを使っているか」がひとつの目安になります。
データ通信量を確認する方法
データ通信量がどのくらい残っているのか確認する方法は、各社で異なります。
NTTドコモの場合
NTTドコモでは、「My docomo」から当月分および直近3日分のデータ容量を確認できます。まず、「dメニュー」からMy docomoにアクセスしてみましょう。dアカウントIDとパスワード、またはネットワーク暗証番号を入力することでログインできます。ログイン後、、メニュー内の「データ量」をタップすると、データ容量を確認できます。
auの場合
auでは、「My au」から当月分のデータ容量を確認できます。データ容量を確認するには、まず、「My au TOP」にログインしましょう。My au TOPの画面上部にある、「スマートフォン・携帯電話」という項目をタップし、続けて「利用状況」を選ぶと、データ容量を確認できます。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクでは、「My SoftBank」から当月分のデータ容量を確認できます。まず、My SoftBankにアクセスしてログインしましょう。My SoftBankにログイン後、「メニュー」をタップし、「使用量の管理」または「データ量」をタップすると、データ容量を確認できます。
イオンモバイルの場合
イオンモバイルでは、契約者専用の「マイページ」から、データ通信の残り容量をかんたんに確認できます。
たとえば、
・テレワークでテザリング活用したため、多くのデータを使ってしまった
・移動中にYouTubeやNetflixの動画に夢中になってしまった
・Wi-Fiが利用できる環境なのに、うっかり切り替えミスでモバイル通信を使っていた
といったケース、よくあると思います。
「今、どれくらいデータ容量を使った?」「残りはどれくらいかな?」と気になったときには、マイページにログインすればすぐに確認できます。視覚的に残量が表示されるため、はじめての方でも迷わず使えます。
MVNO(格安SIM)の場合、プランによって通信量の上限が比較的低めに設定されていることもあるため、日頃からこまめにチェックすることが大切です。
通信速度制限が解除になるタイミングと解除する方法
通信速度制限がかかった場合、気になるのが解除のタイミングです。ここでは、解除のタイミングと解除する方法について解説します。
NTTドコモの通信速度制限を解除するには?
NTTドコモの通信速度制限は、月が変わるタイミングで解除され、翌月の1日から通常の速度に戻ります。そのため、月末であれば無理にデータを追加購入せず月初めを待つのもひとつの手です。なお、やむを得ない理由などで当月中に速度を回復させたい場合には、追加データの購入が必要です。料金は1GBごとに税込1,100円となっており、月初までの残りの日数や使用状況に応じて検討するとよいでしょう。
auの通信速度制限を解除するには?
auの通信速度制限が解除されるタイミングは、NTTドコモと同様に翌月の1日です。また、月ごとの通信速度制限に加えて、3日で6GB以上のデータを使うと、翌日の13時ごろから通信速度に制限がかかることがあります。この制限は24時間後に自動で解除されます。
なお、すぐに通信速度を回復させたい場合は、データ通信量を追加購入してデータチャージすることで、すぐに通信速度制限の解除をすることができます。チャージ料金は以下のとおりです。
・1.0GB:1,100円
・3.0GB:3,300円
・5.0GB:5,500円
※すべて税込
ソフトバンクの通信速度制限を解除するには?
ソフトバンクの場合、契約プランの締め日により通信速度制限の解除タイミングが異なります。制限は締め日の翌日に解除されるため、あらかじめ自分の締め日を確認しておくと安心です。また、3日間で合計3GB以上のデータを使用すると、翌日の午前6時から通信速度が制限され、24時間後に解除されます。
すぐに通信速度を回復させたい場合は、データ通信量を購入の上、チャージすることで通信速度制限の解除ができます。チャージ料金は1GBあたり税込1,100円です。
イオンモバイルの通信速度制限を解除するには?
イオンモバイルをはじめとする格安SIMでも、プランや回線によって月ごと、または1日ごとに通信速度の制限がかかります。月単位の制限であれば、翌月1日に、日単位であれば翌日または24時間後に自動で解除されることが一般的です。また、大手キャリアと同様に、契約容量の範囲内であっても、短時間に大量のデータ通信を行った場合、一時的に速度制限がかかることがあります。こうした点にも注意しながら利用することが大切です。
通信速度制限にかからないための対策
通信速度制限にかからないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。
Wi-Fiを使う
Wi-Fiを利用することで、スマホのデータ容量を消費せずインターネットを使うことができます。たとえば、外出先ではカフェやコンビニなどで提供されている無料Wi-Fiを活用するとよいでしょう。また、持ち運びができる「モバイルWi-Fi」を使うのも効果的です。モバイルWi-Fiとは持ち運びできる小型ルーターのことで、データ容量を節約しながら安定した通信が行えます。
モバイルデータ通信をオフ設定にする
モバイルデータ通信をオフ設定にしておくことも、通信容量の節約につながります。アプリ接続をオフにすることで、いつの間にか起動していて通信容量が減るというトラブルを防げます。とくに、動画アプリは通信容量が大きいため、高い効果が期待できるでしょう。モバイルデータ通信をオフ設定にする機能は大手キャリアにはないため、MVNO(格安SIM)の大きなメリットだといえます。
バックグラウンド更新をオフにする
アプリの中には、実際に使用をしていなくてもバックグラウンドで通信を行い、データ通信量を消費してしまうものがあります。そのため、あまり使用しないアプリは、バックグラウンド更新をオフにしておくのがおすすめです。オフにすることで、勝手にデータ通信量を消費することがなくなり、通信量の節約につながります。
イオンモバイルならデータ通信量の節約もかんたん
イオンモバイルでは、データ通信量をかんたんに節約することができます。ここでは、その具体的な方法についてご紹介します。
アプリで高速通信を切り替え
イオンモバイルでは、専用アプリを使って高速通信のオン・オフがかんたんに切り替えることができます。アプリ上では、高速通信の残量も併せて確認できるため、通信量の管理がしやすくなります。
たとえば、高速通信が必要のない場面やデータ容量がが少なくなってきたときなどには、アプリから高速通信をすぐにオフにすることで、データ通信量を節約できます。また、使い切れなかった通信量は翌月へとくりこしができるので、無駄なくおトクに利用できます。
通信速度制限にかかってもチャージが可能
通信速度制限がかかった場合でも、イオンモバイルでは追加チャージですぐに速度を回復させることができます。1GB税込528円から通信量の追加購入ができ、チャージを行うことで通常の通信速度に戻すことが可能です。
使い方に合わせて節約できる料金プラン
イオンモバイルは、通信量が少ない方に向けたプランも充実しており、必要な分だけ支払えば利用できます。
また、通信制限がかかった場合でも、通信が完全に使えなくなるわけではありません。
LINEでのメッセージの送受信やメールの確認、SNSの閲覧といった軽いデータ通信であれば、速度制限中でもある程度は利用できます。無駄なデータ消費を抑えられるため、節約にもつながります。
通信速度制限に関するよくある質問
ここでは、スマホの通信速度制限に関するよくある疑問をまとめてご紹介します。
通信制限中でもスマホは使える?
通信制限中でも、スマホのインターネット機能が完全に使えなくなるわけではありません。速度は低下しますが、メールやLINEのやり取り、文字中心のWEBページの閲覧などは利用できます。
動画の再生や地図アプリの使用には時間がかかる可能性がありますが、制限中でも最低限の操作は可能です。
制限がかかる通知を受け取る設定はある?
イオンモバイルでは、通信速度制限に関する「自動通知」機能は提供されていません。
そのため、マイページから通信容量の残りを自分でこまめに確認することが大切です。
通信量をうっかり使い切ってしまわないよう、日常的にチェックするよう心がけましょう。
通信速度制限がかかる目安はどれくらい?
イオンモバイルでは、契約している月間のデータ容量を使い切ると、通信速度が最大200kbpsに制限されます。
さらに、その状態で直近3日間の通信量が合計366MBを超えると、通信速度がさらに低下する場合があります。
まとめ|通信制限を防ぐには柔軟なプラン選びがポイント
契約しているプランのデータ容量を使い果たしたり、一定のデータ上限を超えたりすると、通信速度制限がかかり、インターネットの通信速度が大幅に低下します。すぐに解除するには、別途料金を支払ってデータをチャージする必要があるため、日ごろから通信量を意識しておくことが大切です。
イオンモバイルは、専用アプリで高速通信の切り替えができるため、データ通信量の節約がしやすいです。また、NTTドコモ回線とau回線から選択することができます。さらに電話かけ放題のプランも3種類用意されており、ご自身の利用シーンに合わせたプランが選択しやすいです。格安スマホの契約を検討されている際には、ぜひお申込みください。
※当ページの内容は2025年6月時点の情報です。