YouTubeのデータ通信量は画質や視聴時間によってどのくらい変わる?節約方法も解説

更新日:2024年12月23日

Google社が運営するYouTubeの利用者数は、世界で23億人とも言われ、国内では7120万人(2023年5月時点)います。自分の動画を気軽に投稿することができ、音楽・学習方法・スポーツなど、あらゆる種類の番組を無料で視聴することができます。

YouTubeは画質や視聴する時間により、データ通信量が大きく異なります。Wi-Fiを使わずに見続けると、1カ月に使用できるデータ容量の上限に、短期間で到達してしまう可能性もあります。

この記事では、データ通信量が気になる人に向けて、YouTubeで動画を視聴する際のデータ通信量について解説しています。データ通信量の確認方法やおすすめの節約方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

データ通信量の基本とYouTubeの画質について知ろう

そもそも「データ通信量」とは 何でしょうか?まずは、データ通信量について基本的な知識を抑えましょう。

データ通信量の基本を知ろう

スマホの通信には「容量」という制限があります。これは、1ヶ月に使えるデータの量のことです。たとえば月間3GBのプランなら、1ヶ月で3GBまでのデータをやり取りできます。

データの大きさは、小さい順に「B(バイト)」「KB(キロバイト)」「MB(メガバイト)」「GB(ギガバイト)」「TB(テラバイト)」という単位で表されます。1つの単位は1,024倍ずつ大きくなっていきます。

【データ通信量の単位】

B(バイト):1B=半角英数字1文字分

KB(キロバイト) 1KB=1,024B
MB(メガバイト 1MB=1,024KB
GB(ギガバイト) 1GB=1,024MB 
※スマホデータ通信量で使われています
TB(テラバイト) 1TB=1,024GB

【平均的なデータ量】

テキストメッセージ
LINE一通 約2~3KB
メール一通 約5KB
写真
SNSアプリで撮影 約2~3MB
スマホの標準カメラ 約3~5MB
高画質写真 約8~10MB
音楽(1曲)
通常音質 約3~5MB
高音質 約10MB
動画(1分あたり)
SNS投稿動画 約5~10MB
YouTube標準画質 約10MB
YouTube高画質 約35MB

このように、テキスト→写真→音楽→動画の順で、データ量は大きくなっていきます。

たとえば1GBのデータ容量があれば、

・写真なら約200~300枚
・音楽なら約200曲
・動画なら標準画質で約1.5時間分

を楽しむことができます。

Youtubeの視聴画質は変更できる。画像を比べてみよう

YouTubeを見るとき、どのくらいの通信量を使うのか気になりますよね。YouTubeアプリでは、画質のデフォルト設定は「自動設定」で、通信速度に応じた画質が自動的に選択されます。通信速度が速いほど、きれいな画質で動画が再生されますが、速度が遅くても動画を楽しめる画質であるため、自動設定でも支障はありません。

YouTubeには画質の種類がいくつかあります。実は、自分でその画質を変更することができるのをご存知でしょうか?選ぶ画質によって使う通信量は大きく変わります。

スマホでは、低画質(144p)・低画質(240p)・中画質(360p)・標準画質(480p)・高画質(720p)・高画質(1080p)の6種類から選ぶことができます。

YouTubeの画質設定に出てくる「p」は「ピクセル(画素)」を表しています。数字が大きいほど、画面を構成する点(ピクセル)の数が多くなり、より細かくきれいな映像になります。

たとえば

・低画質114p= 画面の縦方向に360個の点がある:粗いモザイク画のような感じ
・標準画質480p = 画面の縦方向に480個の点がある:一般的な写真のような感じ
・高画質1080p = 画面の縦方向に1080個の点がある:細かい部分まではっきり見える感じ

このように、pの数字が大きくなるほど、より細かく美しい映像を楽しむことができますが、その分データ通信量も多く必要になります。

イオンモバイル公式チャンネルの動画の一部を用いて画質の違いを比較しました。

低画質(144p)

低画質(144p)は、1時間見ても約120MBしか使いません。1GBで8時間~8時間半ほど、動画を視聴できます。データ通信量は抑えられますが、画質は非常に荒く、人物の顔がぼやけている状態です。決して見やすい画質とはいえないでしょう。 画質よりも通信量の節約を優先したい方向けです。

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低画質(240p)

低画質(240p)は、1時間見ると約180MB使います。1GBで4時間~5時間半ほど、動画を視聴できます。144pに比べると、少し画質はよくなりますが、人物の顔がぼやけているような荒さです。どうしてもデータ通信量を節約したい時に便利です

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中画質(360p)

中画質(360p)は、1時間見ると約350MB使います。1GBで2時間半~3時間ほど、動画を視聴できます。標準画質の480pに比べると少し劣りますが、スマホで動画を楽しむには、じゅうぶんな画質です。画質を自動設定にしていると360pになっていることも多く、いつもこの画質で視聴している人も少なくありません。そのくらい違和感のない画質です。通信量を節約しながら、画像も適度に綺麗に見えます。

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標準画質(480p)

1時間で約600MBを使います。1GBで1時間半~2時間ほど、動画を視聴できます。スマホで見るのにちょうど良い画質です。標準画質とされている480pは、DVDや、以前放送されていた地上アナログ放送と同じ画質で多くの人がこの設定で視聴しています。

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高画質(720p)

高画質(720p)は、1時間見ると約1.1GB使います。1GBで50分~1時間半ほど、動画を視聴できます。HD(ハイビジョン)画質といわれており、DVD以上にきれいな画質を楽しめます。スマホはもちろん、テレビでも問題なく見られる画質です。

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高画質(1080p)

とてもきれいな画質ですが、1時間で約2.1GBと多くの通信量を使います。1GBでは30分程度しか視聴できません。Blu-rayや地上デジタル放送と同じフルHD(フルハイビジョン)画質で、大きなテレビでもきれいに見られます。パソコンやTV向きです。特にスマホの小さな画面で見ると、さらに標準画質480pとはさほど変わらないと感じる人もいるでしょう。そのような意味では、スマホ向きの画質とはいえません。

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データ通信量が気になる方は、画質を設定することをおすすめします。YouTubeをはじめとした動画は、視聴する際の画質によってデータ通信量が大きく異なります。YouTubeでは、6種類から画質を選択できます。画質設定を工夫するだけで、同じ通信量でもっと長く動画を楽しむことができます。自分の使い方に合わせて、画質を選んでみましょう。

Youtubeの視聴画質を好きな画質に変更しよう

この記事をご覧くださっているみなさまも、ぜひこちらのYoutubeページをタップして実際に画像を変更してみてください。

イオンモバイル 格安マスターへの道

①動画画面をタップします。

②設定ボタン(赤枠で囲ったところ、歯車のマーク)や、再生一時停止などのボタンが表示されます。設定ボタンをタップします。

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③設定画面が表示されます。画質をタップ

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④詳細設定をタップします。

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⑤好きな画質に変更することができます。

パソコンで画質の設定の場合も、設定ボタンの位置が異なりますが操作方法は変わりありません。

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画質と通信量のバランスを考えた視聴方法

通信環境や視聴する端末に応じて画質を選ぶことで、通信量を効率よく使うことができます。通信量を節約する画質設定のコツとデバイス(パソコンやスマートフォンなど単体で動作可能な装置や端末)ごとに適した画質と通信量の関係を解説します。

画質ごとの通信量目安と動画視聴で通信量を節約する画質設定のコツ

スマホで見る場合:【1GBで見られる時間の目安】

低画質(144p) → 約8時間

・画質は荒いですが長時間見たい時に便利です。
・音声メインのコンテンツならこれで十分楽しむことができます。

標準画質(480p) → 約1時間半

・スマホで一番バランスの良い設定です。
・通常の動画視聴におすすめです。

高画質(1080p) → 約30分

・画像はきれいですが通信量を多く使います。
・通信量をたくさん消費するのでWi-Fi環境での視聴がおすすめです。

デバイスごとに適した画質と通信量の関係(スマホ、タブレット、PC)

スマホ、タブレット、パソコンで視聴する際の、適した画質設定を比較しました。

デバイス 外出先 Wi-Fi環境
スマホ 360p~480p 480p~720p
タブレット 480p 720p~1080p
パソコン 基本的にWi-Fi環境で1080p

画面サイズが大きくなるほど、一つ一つのピクセル(画素)が大きく表示されるため、より高い解像度(解像度とは、ピクセルがどれだけ細かく、たくさん詰まっているかを表します。)が必要になります。小さな画面なら気にならない画質の粗さも、大きな画面では目立ってしまうのです。

通信量を節約するための実践的な方法

「月末になると、契約したGBを使いすぎて通信速度が遅くなる」という方はいませんか?通信量を日頃から節約することで、本当に必要になった時に困ることがないように、節約方法を解説します。

Wi-Fi環境を活用した視聴のポイント

自宅でのWi-Fi活用

長時間の動画は家のWi-Fiで見たり、高画質の動画は家で事前にダウンロードするとスマホ本体のデータ通信量を節約できます。

外出先でのWi-Fi活用

カフェやファストフード店のフリーWi-Fi、駅や商業施設の公衆Wi-Fiを使うと、データ通信量の節約になります。
※ただし、個人情報を扱う操作は避けましょう。

データセーバーモードの活用方法

データセーバーモードとは、常に低画質になる機能です。YouTubeアプリのみでできる機能です。(GoogleなどからYouTubeを検索して動画を見るときは設定できません。)通信量を約50%節約できます。

①アプリの設定をタップ(赤丸)

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②動画の画像設定をタップします。

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③モバイルネットワーク接続時をタップします。

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④データセーバーをタップします。通常は自動に設定されており、最適な画像になる。

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・自動で常に低画質に調整してくれます。
・通信量を約50%節約できます。

YouTube Premiumでのオフライン再生とバックグラウンド再生の活用法

データ通信量を意識するなら、YouTube Premiumに加入する方法もあります。初月は無料、翌月以降は月額1,280円(税込)で利用できるサービスで、YouTube動画をダウンロードできます。

データ通信量を節約できる機能は2つあります。

1つはバックグラウンド再生です。バックグラウンド再生とは、YouTubeアプリを閉じていても、または画面を消していても、音声を流し続けることができる機能です。

バックグラウンド再生のメリット

1.スマートフォンの使い方が広がる
LINEをしながら音楽を聴ける
・メールをチェックしながらポッドキャストを楽しめる
・画面を消して音声だけを楽しめる

2.バッテリーの節約
・画面を消せるので電池の消費を抑えられる
・長時間の音声コンテンツも安心

3.使用シーン
・通勤・通学中の音楽視聴
・家事をしながらの講座視聴
・ランニング中の音楽再生

もう1つはオフライン再生です。オフライン再生とは、動画を端末(スマホやタブレット)にダウンロードし保存して、インターネットに接続せずに見られる機能のことです。この機能によって通信環境や通信量を気にせず、いつでもどこでも動画を楽しむことができます。

オフライン再生のメリット

1.通信量を気にせず視聴可能
・Wi-Fi環境で事前にダウンロード
・通信料金の節約になる
・地下鉄など電波の悪い場所でも快適に視聴

2.ダウンロードの使い方
・通勤・通学前に好きな動画をダウンロード
・旅行前に見たい動画を保存
・お気に入りの動画をいつでも視聴可能

3.活用シーン
・飛行機の中での視聴
・圏外でのドライブ中
・データ容量を節約したい時

ダウンロードの注意点

・ダウンロードはWi-Fi環境ですることをおすすめします。
・保存期間は30日間です。
・スマホ本体が保存することができる容量に注意しましょう。

スマホでの通信量管理

データ通信量を賢く使うために、まずは自分のスマホで実際にどのくらいの通信量を使っているのか確認してみましょう。iPhoneとAndroidでは確認方法が異なりますが、どちらも簡単な操作で確認することができます。また、急に通信量が増えてしまった場合の原因究明方法についても知っておくと安心です。それでは、機種別の確認方法と注意点について詳しく見ていきましょう。

iPhoneでのデータ通信量確認手順

①「設定」を開きます。

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②「モバイル通信」をタップします。

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③下にスクロールすると「モバイルデータ通信」の使用量が表示されます。アプリごとの使用量も確認できます。

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Androidでのデータ通信量確認手順

①「設定」を開きます。

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②「接続」または「データ使用量」をタップします。

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③使用したデータ量が表示されます。 ※機種によって多少手順が異なります

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通信量が急に増加した場合のチェックポイント

通信量が急に増加した場合は、以下のことをチェックしてみましょう。また定期的に確認することで、思わぬデータ通信量の増加を防ぐことができます。

1.使っていないアプリの確認 
・画面を閉じただけで、実は裏で動いているアプリはないか
・LINEやTwitterなどが勝手に新しい情報を更新していないか
・YouTubeなどの動画の画質設定が高すぎないか

2.写真や動画の保存設定の確認
・撮影した写真が自動的にクラウドに保存されていないか
・Google DriveやiCloudに自動で保存する設定になっていないか

3.スマホの更新設定の確認
・アプリが勝手に最新版に更新されていないか
・スマートフォン自体が勝手に更新されていないか

これらの設定を「Wi-Fi接続時のみ」に変更することで、通信量を減らすことができます。

快適でおとくなYouTubeライフを楽しむ方法

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動画視聴が日常になった今、通信量を気にして低画質で我慢したり、途中で視聴を諦めたりするのはもったいないですよね。適切なプランを選べば、もっと自由にYouTubeを楽しむことができます。

通信量を気にせず綺麗な画質を楽しむコツ

1.家ではWi-Fiを活用しましょう。
2.とくに、外出先では画質を調整しましょう。
3.よく見る動画はダウンロードしておきましょう。
4.使用量に応じてプランを見直すことです。

標準画質の動画に最適なデータ通信プランとは

毎日の視聴時間から計算したおすすめプランをご紹介します。
【標準画質(480p)での計算例】 ※1時間あたり約600MBの通信量として計算

1.1日30分視聴の場合
・1日の通信量:約300MB
・1ヶ月(30日)の通信量:約9GB → 余裕を持って15GBくらいがおすすめ
20GBだとちょっと多すぎるという感じがします。

2.1日1時間視聴の場合
・1日の通信量:約600MB
・1ヶ月の通信量:約18GB → 他のアプリの使用も考えて25GB〜30GBプランがおすすめ
20GBだと足りなくなってしまいます。

3.常時視聴の場合(1日3時間以上)
・1日の通信量:1.8GB以上
・1ヶ月の通信量:54GB以上 → 安心して使える無制限プランがおすすめ

YouTube利用に適した通信プランを見直そう

これまではデータ通信量や、画質の設定、通信量を節約するための実践的な方法、標準画質で視聴した場合の通信時間とその通信量の目安をご案内してきました。これらを踏まえてご自身のYouTubeの視聴状況に沿った、さいてきな通信プランを見直してみましょう。

イオンモバイルの料金診断ツールで適切なプランを見つける

イオンモバイルの料金診断ツールでYouTube利用に適した通信プランを見直すことができます。ぜひ一度、おためしください。

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1GB〜200GBまで細かくプラン選択ができるので必要なデータ容量分を選ぶことができ、プラン変更もかんたんです。「毎月通信量がちょっと足りない」ということや、「データが余りすぎてもったいない」ということを軽減できます。また、データ容量が足りなくなった場合は、追加購入も可能です。また、最低利用期間などの契約期間の制約や解約金はありません。

まとめ

YouTubeで動画を視聴する場合、画質や視聴時間によって、データ通信量は大きく異なります。通信量を節約するには、画質を下げたり、Wi-Fiスポットを活用したりする方法が効果的です。さらにお得なのは、格安スマホとWi-Fiの同時利用や、適切なプランの選択です。

イオンモバイルなら、豊富な料金プランの中から、ユーザーにとって最適なものを選べます。イオンモバイルに乗換えて、今以上に動画視聴を楽しみましょう。

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※当ページの内容は2024年12月時点の情報です。

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