スマホ代を安くする通信事業者「MVNO」ってなに?

<p>スマホを持った女性</p>

携帯料金を安くしようと思い調べていくと、「MVNO」という言葉を目にすると思います。MVNOとは格安スマホ事業者のこと。MVNOはどうして携帯料金を安く提供できるのか。仕組みから安さの理由までわかりやすく解説していきます。

なぜ主婦の間でMVNOを選ぶ人が増えてきたのか

家計を守る主婦にとって、毎月のスマホ代は家計を圧迫する項目の1つではないでしょうか。大手キャリアで契約している場合、月額料金は端末1台につき、およそ5,000円程度かかります。これを家族で複数台使用していると考えるとかなりの金額です。

そんな中登場した、MVNO。聞き馴染じみも少なく、どんなものか気になりますよね。MVNOとは、簡単に言うと格安スマホや格安SIMのサービスを提供している通信事業者、つまり携帯電話会社のことです。

参照:株式会社MM総研の音声通話サービス利用者に対するアンケート調査2023年03月01日発表)より

MVNOを選ぶメリット

月額料金が安い

メリットは、なんと言っても月額料金の大幅な節約が可能となること。大手キャリアでは、毎月およそ5,000円程度の料金がかかっているスマホ代。MVNOに乗換えると、およそ2,000円程度まで節約できます。

選択するプランにもよりますが、4人家族で1人あたり約3,000円節約できたとします。年間で換算するとおよそ36,000円×4人分。家族みんなで、年間でおよそ144,000円ものスマホ代を節約ができるのです。思ったより大きな金額ですよね。

参照:株式会社MM総研の音声通話サービス利用者に対するアンケート調査2023年03月01日発表)より

自分に合ったデータ容量の選択

MVNOは自分に合ったデータ容量の料金プランを選べます。例えば、在宅時間が長い場合は、自宅のWi-Fiが使えるからデータ容量の少ないプランを。逆に外出が多く外でスマホをよく使う場合は、少し多めのデータ容量のプランにできます。

このように、自分の使い方に合わせてプランを選ぶと無駄なスマホ代の節約に繋がるのです。

乗換え手続きが簡単

簡単な手続きで乗換えができます。手続きはMVNO各社のWebサイトから必要な情報を登録するだけ。自分で設定する必要はあるものの、手軽に乗換えが可能です。

MVNOを選ぶデメリット

通信速度が遅い時間帯がある

123_平日の格安SIMの速度推移傾向.png

MVNOは、大手キャリアから通信設備を借りてサービスの提供を行なっています。そして低価格の通信サービスを提供するため、通信速度を独自に制御しています。そのため、大手キャリアとは通信速度が異なるのです。

通信速度は、契約するMVNOによって違う場合があり、1日を通して変動もあります。通勤通学の時間、お昼休憩の時間、帰宅時間、就寝前などスマホ利用が多くなる時間帯は回線が混み合うため、通信速度が遅くなります。

店舗サービスが少ない

MVNOが低価格でサービスを提供できる理由の1つとして、実店舗を持たないことが挙げられます。申込みやサポートをWebページ上のみで行っている事業者も多く、サポート体制に不安を感じることがあると思います。

対策として、各社MVNOのWebページにはQ&Aや解説ページ、コラム、チャット形式での相談窓口も用意されています。このように、手軽に質問する環境が整えられています。

キャリアメールを使用する場合は有料

大手キャリアが提供しているメールアドレスを継続して利用する場合、「持ち運びサービス」を月額料金を支払って利用する必要があります。しかし、現在はGmailなどのフリーメールが多く普及しています。あらかじめ、フリーメールに移行しておくと、追加費用なくメールを使用できるでしょう。

大手キャリアとの違い

大手キャリアは自社の通信設備を持っています。このように、通信設備を持っている会社は、MNOと呼ばれます。それに対して、自社で通信設備を持たない携帯電話会社をMVNOと呼んでいます。MVNOは自社で通信設備を持たず、大手キャリアであるMNOから回線の一部を借りてサービスを提供しています。

どうして携帯料金を安くできるのか

MVNOはなぜ格安で毎月のサービスを提供できるのでしょうか。理由は大きく3つあります。

理由①:通信回線を大手キャリアから借りている

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MVNOは自社で通信回線を持っていません。大手キャリアの通信回線の一部を借りてサービスを提供しています。こうして全国にアンテナ線を引いたり基地局を設置するための、巨額の初期投資やメンテナンスにかかるコストをカットしています。

また、通信エリアの拡大や品質向上のためには、設備を日々強化する必要があります。これらの運営コストもかからないため、安くサービスを提供できます。

理由②:キャリアショップがない

大手キャリアは、各地にショップがあります。契約や解約、故障した時など店舗でサポートを受けられます。しかし、店舗運営にかかる費用や人件費などのコストは全国規模となるとかなりの金額です。

その点、MVNOのほとんどは、キャリアショップを持っていません。契約やサポートなどを各社が用意したWebページで行います。店舗運営にかかる費用や人件費を大幅に削減して、安くサービスを提供しているのです。

理由③:通信速度が遅い

キャリアに通信回線を借りている格安スマホは、キャリアよりも通信速度が遅い傾向にあります。利用者が増える時間帯は通信速度が遅くなり、スムーズにインターネットが利用できないかもしれません。これも格安スマホの安さの理由となっています。

まとめ

スマホ代を格安で提供する通信事業者「MVNO」について解説しました。MVNOを少し身近に感じられるようになったのではないでしょうか。毎月のスマホ代が気になるなら、検討を始めてみてください。

次の記事では格安スマホでよく聞かれる用語について解説していきます。用語を知っておくと理解が深まり、店頭やご友人と話すときにも役立ちますよ。

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