子供にスマホを持たせて大丈夫?ルール作りのポイントや注意点について解説

更新日:2023年12月26日

スマホの普及に、子供にも持たせる家庭が増えています。スマホには便利な機能が多く、さまざまなメリットがあります。しかし、子供に持たせるべきかどうかを悩んでいる親も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、子供のスマホ事情や持たせる際の注意点、ルール作りのポイントについて、詳しく解説します。子供にスマホを持たせるかどうか悩んだときは、ぜひ参考にしてください。

 

子供のスマホ利用やルールについての現状を解説

内閣府は、2019年に「青少年のインターネット利用環境実態調査」を行い、2020年3月に調査結果の速報を発表しました。それによると、6割以上の子供が、スマホでインターネットを利用しています。スマホには、コミュニケーションツールとしての役割がありますが、動画視聴やゲームでの利用が多い傾向にあります。

 

保護者の意識調査により、9歳までの低年齢層の子供が、スマホやインターネットを利用する際には、家庭内でルールを決めているケースが多いこともわかりました。一方で、年齢が上がるにつれて、ルールを設けていない家庭も増えています。

 

※参考:令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)|内閣府

 

子供のスマホ利用のルールとは?

子供のスマホ利用について、親がルールを設けている家庭は約8割です。ルールの内容は、アプリのダウンロードや課金が最も多く、次いで利用時間が挙げられています。

 

そもそも子供にスマホを持たせる目的は?

親が子供にスマホを持たせる目的とは何でしょうか。ここでは、子供にスマホを持たせる目的について解説します。

 

コミュニケーション手段として必要

子供にスマホを持たせるのは、コミュニケーション手段として必要だからという理由が挙げられます。通話により連絡を取り合うだけではなく、家族や友達同士でLINEグループを作る子供も増えています。

 

LINEなどのツールは、親子や友達などの親しい者同士で気軽にコミュニケーションをとれるため、適切に利用することで交流を深めるきっかけにもなります。

 

インターネットの利用や情報収集のために必要

スマホを利用するメリットのひとつに、インターネットを使えることがあります。インターネットを利用するためにスマホを使う子供も多く、必要な情報を収集する手段として使う場合もあるでしょう。

 

インターネットに接続できると、最新のニュースを確認できるのはもちろん、動画視聴やオンラインゲームなど、さまざまな使い道があります。

 

学習ツールとして必要

多くの分野でオンライン化が進んでいますが、学習環境も例外ではありません。特にコロナ禍で、学校や塾でもオンライン授業の導入が進んでいます。

 

また、子供向けにさまざまなアプリが提供されるようになりました。そのような状況で、多くの子供が、スマホを利用してオンライン授業を受けたり、アプリを活用して勉強したりしています。

 

子供にスマホを持たせるきっかけとは?

子供にスマホを持たせるきっかけは、家庭によって多少の違いがあるかもしれませんが、主な理由として挙げられるのは、以下の3つです。

 

子供と連絡をとりやすくするため

子供にスマホを持たせるきっかけとして多いのは、親が子供と連絡をとりやすい状態にしておきたいという理由です。子供の日常生活では、学校に通う以外に、塾や習い事へ一人で行く機会も増えています。

 

子供が巻き込まれる事故や事件が頻発している現代においては、親が塾や習い事の送迎をする光景も普通になりました。その際の連絡手段として、スマホが使われる場合もあります。

 

GPSで子供の居場所を確認するため

GPS機能がついたスマホを子供に持たせると、居場所の確認に便利です。実際に子供がどこにいるのかを把握できるため、迷子になったときや災害が発生したときも、すぐに居場所を特定できます。

 

子供が通常のルートから外れていないかを確認できるため、犯罪防止にも役立つでしょう。特に、自分の身を守れない小学生の子供を持つ親にとっては、見守りツールとして有効です。

 

子供がほしがったため

子供がほしがったことが、スマホを持たせるきっかけになるケースも珍しくありません。実際にスマホを持つ子供が増えている状況では、周囲の友達がすでに持っているというケースもあるでしょう。

 

そのため、持っていないと仲間に入れないという状況も考えられます。スマホを利用して、友達とSNSやゲームで交流したがる子供も多いのが実情です。

 

子供にスマホを持たせる際に必要なルール作りのポイント

子供が適切にスマホを利用するためには、ルール作りが大切です。この段落ではルール作りについて、4つのポイントを挙げて詳しく解説します。

 

スマホを利用する時間

スマホの利用時間が長くなると、本来やるべきことに割く時間が少なくなります。その結果として、日常生活や勉強に支障が出るケースもあるでしょう。勉強すると決めている時間帯や寝る前などには、スマホを制限している家庭が多い傾向にあります。

 

たとえば、「ゲームをするのは1日30分まで」という制限を設け、ダラダラ使わない習慣をつけさせます。夜遅くに使わせたくない場合は、「夜8時以降は使わない」など、具体的な時間を決めて、ルールを意識させるとよいでしょう。

 

スマホを使う場所

学校においては、スマホの持ち込み自体が禁止されているケースもあります。公共の場など、学校以外の場所でも、使い方を誤ると周囲の人に迷惑をかける可能性もあります。場所に応じて通話を控えたり、電源を切ったりするなど、スマホを使うにあたって心得てくべきマナーを教えることが大切です。

 

子供にあまりスマホを使わせたくない場合は、自宅でもスマホの使える場所を決めておくと、子供にも理解しやすいでしょう。たとえば、使える場所は家族がいるリビングだけで、親の目が届かない自室での使用を制限するのもひとつの方法です。

 

アプリのダウンロードや使用

アプリの使用やダウンロードにおいては、知らないうちに課金されてしまう可能性も考えられます。子供にはふさわしくないアプリも存在するため、アプリのダウンロードや使用に関しても、ルールを設ける必要があります。

 

子供が勝手にアプリのダウンロードをしないよう、フィルタリング機能を利用するほか、パスワードの設定も、親が管理しましょう。子供のスマホを親のスマホで管理できる、iPhoneのファミリー共有を利用するのもひとつの方法です。

 

LINEやSNSに書く内容

LINEやSNSは、複数の人の目に触れる可能性があるため、子供が書き込む内容に対しても制限をする必要があります。具体的には、人を傷つける言葉や、場所が特定できるような内容や写真などです。

 

最近は、SNSを通して子供が犯罪に巻き込まれる事件が増加しています。2002年3月に警察庁生活安全局少年課が作成した「令和元年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況 訂正版」によると、実際にSNSをきっかけに犯罪に巻き込まれた青少年が、2,082名にも達しています。

 

家庭によっては、SNSの利用自体を禁止しています。使わせるなら、注意すべき内容や危険性を明確に説明する必要があります。

 

※出典元:令和2年3月警察庁生活安全局少年課作成 令和元年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況 訂正版

 

子供のスマホ利用に関する注意点

ルールを定めずに子供にスマホを使用させると、スマホ依存やトラブルの原因につながる可能性があります。ここでは、子供のスマホ利用に関する注意点について、詳しく解説します。

 

ルールを徹底させる

正しい判断をするには難しい年齢であったり、自制心を持ってスマホを使えなかったりする子供に対しては、家庭で決めたルールをしっかり守らせることが大切です。親が見ていないときにはルールを守らない可能性もあるため、注意が必要です。

 

場合によっては、使用時間制限機能の利用もおすすめです。ルールを徹底させるなかで、正しい使い方ができるように導いてあげましょう。

 

リスクを理解させる

年齢が上がるほど親の目が届きづらくなるため、年齢が低いうちに、なぜルールを守る必要があるのか、スマホの使用にはどのようなリスクがあるのかを説明し、理解させる必要もあります。

 

子供が自主的にルールを守り、ルールの範囲内で活用する使い方ができるように、親が導くことが重要です。トラブルが起きた場合は、すぐに相談できるように、普段からコミュニケーションをとっておきましょう。

 

利用状況を確認する

閲覧したサイトやLINEのやり取りなど、子供がスマホをどのように利用しているのかを、親がチェックする必要もあります。好奇心からアクセスしただけでも、深みにはまる場合があるほか、LINEなどで人を傷つけるような言葉を発してしまうかもしれません。

 

トラブルを未然に防ぐためにも、スマホを与える条件として、親がチェックすることをあらかじめ提示して、正しい使い方ができているかどうかを確認してください。

私たちのスマホルール│イオンモバイル

 

フィルタリングサービスを使う

子供がトラブルに巻き込まれるリスクを減らすために、端末本体やアプリで設定できる、フィルタリングサービスを使うのもよいでしょう。フィルタリングサービスを利用すると、有害サイトへのアクセスをブロックしたり、課金を防止したりできます。年齢に合わせて適切に設定しましょう。

 

イオンモバイルセキュリティPlus」は、月額税込220円で利用できるオプションサービスです。一般的なブラウザでフィルタリング機能が効き、SNSから有害サイトへのアクセスも制限できます。親のスマホやパソコンからの遠隔操作や、使用制限の設定もできるため安心です。

 

まとめ

ルールを決めずにスマホを持たせると、判断力がついていない子供は、長時間の使用が習慣化する可能性もあります。家族で決めたルールをしっかり守らせるとともに、子供自身が、スマホ利用のリスクを理解できるよう、教えることも大事です。

必要に応じて、イオンモバイルセキュリティPlusのようなフィルタリングサービスを利用してはいかがでしょうか。イオンモバイルは、全国200店舗以上の販売・サポートサービスを提供しており、子供がスマホを持つ場合のセキュリティ対策も相談できます。ぜひご利用ください。

新規お申し込みはこちらから


※当ページの内容は2023年12月時点の情報です。

 


【関連記事】子どもにスマホを持たせるなら知っておこう|メリット・デメリット・注意点 
【関連記事】スマホを子供に持たせるのはいつから?小学生では早い?スマホのメリットや注意点
【関連記事】子供のスマホを制限するには?AndroidやiPhoneで設定する方法を解説

上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド | 総務省

 

PAGE TOP