やさしく解説!話題のSIM(シム)のすべて

<p>2枚のSIMカードとSIMピン</p>

最近、格安SIMやSIMフリースマホという言葉をよく耳にするのではないでしょうか?しかし、名前は聞いたことはあるけどどんなものかよく分からない、という方も多いと思います。今回は、そんなSIM(シム)について仕組みから種類まで、ひとつひとつわかりやすく解説していきます。

SIM(シム)とは?

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上図の通り、基本的にスマホでインターネットや電話を利用するには、SIMカードが必要です。SIMカードには、契約者の識別番号、電話番号など契約に関する情報が記録されています。

SIMカードをスマホに挿入することで、電話回線を利用した機能を使うことができるようになります。電話回線とは、SIMカードを契約した通信事業者が用意している4Gや5Gなどの回線のこと。

一方、Wi-Fiを利用してインターネットやアプリを利用する場合には、SIMカードがなくても利用することができます。

SIMカードの機能

SIMカードの機能は主に音声通話SIM、データ通信SIM、SMS機能付きデータ通信SIMの3種類。ここでは、それぞれの概要を解説します。

音声通話SIM

電話回線を利用した通話とデータ通信の両方ができるSIMカードです。自分の電話番号を所有できて、SMS(ショートメール)も利用できます。メインのスマホとして利用する場合におすすめです。

データ通信SIM

データ通信専用のSIMカードです。メールの送受信やWebサイトの閲覧ができます。電話回線を利用した通話ができないため、メインのスマホ以外の用途(2台目、タブレットなど)に向いています。多くの場合SMSは有料オプションです。

SMS機能付きデータ通信SIM

データ通信とSMSができるSIMカードです。電話番号でテキストや絵文字を送受信できます。SMSは、セキュリティのための2段階認証で利用されており、本人確認にSMSが必須なサービスやアプリも増えています。

SIMカードの種類

SIMカードには、いくつかの種類が存在します。サイズと機能に違いがあるため、選ぶときはそれぞれの違いを理解しておくことが大切です。ここでは、SIMカードの種類について、特徴を解説します。

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標準SIM

縦25mm、横15mmのSIMカードで、mini SIMとも呼ばれています。SIMカードのなかでは最もサイズが大きく、2011年頃まで使用されていました。

microSIM

縦15mm、横12mmのSIMカードです。3種類のサイズのうち、中間の大きさです。少し古いスマートフォンや携帯電話では、microSIMが使用されています。

nanoSIM

縦12.3mm、横8.8mmのSIMカードです。SIMカードのサイズのなかでは最も小さく、2020年現在においては主流のサイズです。

すべてのサイズに対応したマルチSIM

3種類のどのサイズにも対応している、マルチSIMも存在します。マルチSIMは、台紙からSIMカードを切り離す際にサイズを決められるのが特徴です。使用する機種のSIMカードのサイズを確認しなくても購入できます。

スマホに組み込まれたeSIM

eSIMは、他のSIMカードと異なり、スマホに直接電話番号等の情報を書き込んで利用するSIMカードです。そのため、物理的な「モノ」はありません。eSIMは2020年から導入が促進されており、既にiPhoneなどの機種でも利用可能です。

SIMカードの選び方

SIMカードにはさまざまな種類がありますが、どのように選べばよいのでしょうか。ここでは、SIMカードを選ぶときに押さえておきたいポイントと、SIMカードの選び方を解説します。

SIMの用途を考える

先述のとおり、SIMカードには音声電話SIM、データ通信SIM、SMS機能付きデータSIMの3つの機能があります。選ぶSIMカードによって、すべての機能が使える場合もあれば、一部の機能しか利用できない場合もあるため、用途にあわせて選びましょう。

SIMの大きさ(スロット)を確認する

スマホによって、SIMカードを挿入するスロットの大きさが異なります。あらかじめメーカーの製品情報を見たり、スロットを引き出したりして、大きさを確認しておきましょう。最近のSIMカードのほとんどがマルチSIMなので、あまりサイズを考えなくて良くなっています。

SIMロックスマホについて

SIMロックスマホとは、大手キャリアで契約したスマホを他社のSIMを挿入しても使用できないように制限していることをいいます。他社のSIMを利用できなくすることでキャリア側は、顧客との関係を長く続けることができるのがメリットです。

しかし、これは日本独自の仕様であり、ユーザー側にはメリットがあるとは言えません。そのため、現在では総務省が「SIMロックは利用者の利便性を妨げ、競争を阻害する要因である」との見解を示しました。

2015年5月1日以降に販売された端末に関しては、SIMロックを解除できるようになっています。

SIMカードロックについて

SIMカードの不正利用を防ぐためのセキュリティ機能。SIMカードロックが設定されている場合、スマホに挿入した時や電源を入れた時に自動的にロックがかかります。解除するためには、正しいPINコード(パスコード)を入力します。

SIMフリースマホについて

SIMフリースマホとは、SIMロックスマホのように制限がかかっていない状態のことをいいます。SIMフリーの端末であれば、好きなキャリアのSIMカードを挿入してスマホを利用できるため、ユーザーは自身に合った使い方ができます。

まとめ

今回は、格安スマホを理解する上で大切なSIM(シム)に関して解説しました。SIMという言葉を、少し身近に感じることができるようになったのではないでしょうか。

次の記事ではスマホカメラで写真を綺麗に撮る方法についてご紹介します。さらに撮影した写真で加工を楽しめる人気のアプリもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

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